サイ・ヤング賞2度のスネルがエンゼルス移籍を希望 米記者報道

昨季キャリア2度目のサイ・ヤング賞を受賞したにもかかわらず、現在もFA市場に残ったままとなっているブレイク・スネル。ここ数週間、ジャイアンツ、フィリーズ、ヤンキース、エンゼルスなどが移籍先の候補として挙がっているが、米メディア「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、スネルには意中の球団があるようだ。オルニー記者は「私が聞いたところによると、スネルはエンゼルス移籍を強く希望しているようだ。交渉は一進一退の状況だが、最終的には移籍が決まると思う」と伝えている。

もしスネルのエンゼルス移籍が実現すれば、ワシントン州出身のスネルは西海岸にとどまることが可能になり、エンゼルスはFAで退団した大谷翔平に代わるエースを手に入れることができる。昨季のスネルはパドレスで32試合に先発して180イニングを投げ、14勝9敗、防御率2.25、234奪三振の好成績をマーク。メジャー8年間のうち、規定投球回をクリアしたのがサイ・ヤング賞を受賞したシーズンの2度だけという点には不安が残るものの、投手・大谷の穴を埋めることができるだけの能力を持った投手であることは間違いない。

米データサイト「ファングラフス」が算出している今季の予想WARでは、エンゼルス先発陣はメジャー23位の評価。現時点ではリード・デトマーズ、パトリック・サンドバル、タイラー・アンダーソンという3人の左腕にグリフィン・キャニングとチェイス・シルセスの両右腕を加えた5人で先発ローテーションを形成することが予想されている。ここに左腕のスネルが加わることで、さらに左腕偏重の陣容となるものの、先発ローテーションの柱が確立することは、ほかの投手たちにも好影響を与えるはずだ。

問題はエンゼルスのアート・モレノ・オーナーが投手との大型契約にゴーサインを出すのか、ということ。モレノ・オーナーはアルバート・プホルス、ジョシュ・ハミルトン、ジャスティン・アップトン、アンソニー・レンドンなど、大物野手と大型契約を結んできた一方で、投手との大型契約には消極的であることが知られている。オルニー記者が「一進一退の状況」と報じているのも、そのあたりが関係しているのだろう。スネル側が納得する条件をエンゼルスが提示すれば、待望のエース獲得が実現することになりそうだ。

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