江の島の春を祝うまつり、つるの剛士さんの「源頼朝」らが武者行列 稚児はハマグリを放流

江の島弁財天仲見世通りを練り歩く源頼朝に扮したつるのさん(左)ら=9日、藤沢市江の島

 湘南に春の訪れを告げる恒例イベント「湘南江の島春まつり」が9、10の両日、藤沢市江の島などで開かれた。市観光協会などでつくる実行委員会の主催で41回目。

 9日には、戦勝祈願のため、源頼朝が江島神社をたびたび訪れていたことにちなんだ武者行列を島内で初めて実施。頼朝に扮(ふん)したふじさわ観光親善大使のタレントつるの剛士さんら約20人が、観光客でにぎわう弁財天仲見世通りを練り歩き、同神社で戦勝祈願を行った。

 10日には、海の恵みに感謝の祈りをささげる「貝供養神事」が行われた。

 公募で選ばれた市内在住の小学1~3年生約40人が、きらびやかな稚児の衣装を身にまとい、同神社辺津宮での神事に参列。4年ぶりに稚児行列を披露した後、観光客をもてなす食材や貝細工の材料として使われる貝類の成長を願い、幅数センチのハマグリを海に向かって放流した。

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