【ばんえい・ポプラ賞】クリスタルコルドが後続を大きく突き放す…西謙一「素直に嬉しい」

3月10日、帯広競馬場で行われた11R・ポプラ賞(BG3・4歳上・ダ直200m)は、西謙一騎乗の3番人気、クリスタルコルド(牡5・ばんえい・西弘美)が勝利した。2着に1番人気のキングフェスタ(牡5・ばんえい・小北栄一)、3着に2番人気のヘッチャラ(牡5・ばんえい・鈴木邦哉)が入った。勝ちタイムは1:55.4(馬場水分1.8%)。

スタートから勢いよく飛び出した各馬はばらけながら第一障害を越えていった。道中はアシュラダイマオー、ジェイヒーローがわずかに先行するが、中間点を過ぎたあたりで後続も位置取りを上げほぼ一団に。ヘッチャラ、キングフェスタ、キョウエイプラスが各馬の出方をうかがいながらやや控えつつ第二障害へと進行。第二障害ではアシュラダイマオー、ヤマカツエース、アローリキヒメの3頭が仕掛けたのを皮切りに各馬一斉に仕掛けていく。苦戦する馬がいる中、ジェイヒーローとクリスタルコルドの2頭がほぼ同時にクリア。ここから力強い脚を見せたのはクリスタルコルド。残り30mを過ぎたあたりからじわじわと後続を突き放し始めるが、障害手前でじっくりと脚をため8番手でクリアしたキングフェスタが一気に他馬をごぼう抜き。先頭のクリスタルコルドに迫るが、クリスタルコルドが2番手以下に大きくつけたセーフティリードは縮まることなくゴール。2022年はまなす賞を制した以来の重賞3勝目を飾った。クリスタルコルドを管理する西弘美調教師はポプラ賞を初制覇、騎乗した西謙一騎手はアオノブラックで制した2020年以来3度目の制覇となる。

1着 クリスタルコルド
西謙一騎手
「素直に嬉しい気持ちです。いつもとあまり変わらないメンバーだったので気にしないで騎乗しました。重量についても、最近障害に重点をおいて調教していたので大丈夫だと思いました。折り合いも良く、これで差されたらしょうがないという感じで乗っていました。調教に関しても耐えてくれているので、重量に慣れてきたら上のクラスでも頑張ってくれると思います。重量が増えても経験を積んでいけば大丈夫だと思います。今日は寒い中応援ありがとうございます。また、来年度も頑張るので応援よろしくお願いします」

西弘美師「やんちゃな性格の馬」

ポプラ賞 口取り (C)ばんえい十勝

西弘美調教師
「勝つことが出来て安心しました。少し落ち着いてきたところはありますが、やんちゃな性格の馬です。普段のレースと変わらない気持ちで見ていました。今回の重量に関しては特に心配はしていなかったですし、ハンデ差があったのでチャンスはあると思っていました。レース展開も良い流れで来ていて、障害を越えた時には大体行けるかなと思って見ていました。今後も練習を重ねて重量が増えても対応できるように頑張っていきたいと思います。もう今年度もあと少しですが、一生懸命頑張りますのでよろしくおねがいします」

クリスタルコルド 61戦13勝
(牡5・ばんえい・西弘美)
父:スピードフジ
母:桜姫
母父:ヤマトゼンシン
馬主:小向勝司
生産者:守屋博

【全着順】
1着 クリスタルコルド
2着 キングフェスタ
3着 ヘッチャラ
4着 ジェイヒーロー
5着 アローリキヒメ
6着 アシュラダイマオー
7着 マルホンリョウユウ
8着 ヤマカツエース
9着 キョウエイプラス
10着 タカラキングダム

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