【知っておきたい知識】わかりにくい釣り糸の『強さ』を解説!【号?ポンド?グラム?】

市販の釣り糸には「号」という単位と、「ポンド(lb)」という単位のどちらかで表記されているもの、もしくは両方の単位が表記されているものが存在します。この「号」と「ポンド」とは一体どういう意味なのでしょうか? それぞれ解説していきましょう。

<ライン単位の早見表を見る>

●文:ルアマガプラス編集部

「号」は釣り糸の「太さ」の単位

」とは、日本釣用品工業会が定める、釣り糸の「太さ」の標準規格を表わします。

例えばナイロンライン、フロロカーボンライン、そしてエステルラインなど、単一の塊で形成される「モノフィラメントライン」と呼ばれる釣り糸の場合ならば「1号=0.165mm」、「2号=0.235mm」……「200号=2.340mm」というように、あらかじめ釣り糸の断面積の標準直径が決まっているわけです。

つまり同じ号数表記でも素材や製法によっては耐えられる強度が異なるということになります。

ただし、この太さについてはある程度の誤差が容認されています。

「ポンド(lb)」は釣り糸が耐えられる「重さ」の単位

ポンドlb」とは重さの単位で、ヤード・ポンド法を用いるアメリカを中心に使われている単位系です。

日本や世界で用いられるメートル法の「グラムg」で換算すると、「1lb=約454g」となります。つまり、釣り糸のパッケージに表記されている1lbの意味は「約454gまでの重さならば耐えられる。それ以上の重さが掛かれば切れる」という意味になります。

ナイロンライン・フロロカーボンライン・エステルラインの号数ポンド換算早見表

「PEライン」の強度規格は「デニール(d)」

PEラインについては、何本もの繊維を撚り合わせた構造のため、モノフィラメントラインとは別の標準規格が定められています。

その単位は「デニールd」と呼ばれ、長さ9,000mあたりの質量をグラム単位で表わしたもので、1号のPEラインなら200d=200g、1.5号=300d=300g……30号=6,000d=6,000gとなります。そして、PEラインの場合も多少の誤差を認める規定があります。

ただし、実際の製品にはデニールではなく、号数やポンドで表記されています。ややこしいので詳しくは換算早見表をご確認ください。

PEラインの号数ポンド換算早見表

ルアマガ読者が選ぶ定番ラインを紹介!

― シーガー フロロマイスター(クレハ)

高感度で根ズレに強いというフロロカーボンラインに求められる性能を十分に満たしながらも、ボビン巻きでリーズナブルなのは嬉しい。

フロロマイスター 320m 10lb(クレハ合繊)

― モンスターブレイブZ(DAIWA)

モンスターバスとのファイトを前提に設計されており、表面硬度のアップに加えて表面コーティングを強化し、耐摩耗性と結節強力が大幅に向上。ガチンコの引っ張り合いでも、安心してカバーからバスを引きずり出せる。

モンスターブレイブZ 16lb. 160m(ダイワ)

― シューター FCスナイパー(サンライン)

しなやかで使いやすく、飛距離も出やすいFCスナイパー。感度が高いのでライトリグにもマッチするし、耐摩耗性にも優れておりカバーフィッシングでも大活躍。どんな釣りにも高次元に対応するフロロラインの優等生モデル。

シューター・FCスナイパー 16lb【サンライン】


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