「謝苅まめ娘の会」が初のランチ会 84歳「お代わり下さい」に笑い モヤシひげ取りの販売収益で 沖縄・北谷町のサンエー

 モヤシのひげを取りながらゆんたくを楽しむ沖縄県北谷町の謝苅自治会(徳里徹自治会長)の「謝苅まめ娘の会」のメンバー12人が2月29日、サンエーハンビータウン内にある和風亭を訪れ、モヤシ販売の収益を使って初のランチを楽しんだ。メンバーは「こんなに早く実現するとは。続けて頑張ろう」と声を弾ませた。(翁長良勝通信員)

 まめ娘の会は昨年11月に発足。毎週木曜日の午前10時から公民館でモヤシのひげを取り、区民に販売している。

 この日は町社会福祉協議会の生活支援コーディネーターの源河裕子さん、棚原由貴さんが運転する車でハンビータウンに出発した。食事の前には洋服なども見て回り、玉那覇ヨシさん(80)は白黒のツートンカラーのジャケットを購入。「お似合いだ」と仲間から褒められ、早速羽織っていた。

 和風亭では「刺し身定食」と「てんぷら定食」派に分かれた。唯一の男性会員の玉那覇有常さん(84)はてんぷら定食を平らげ「とてもおいしい。お代わりください」と店員に言うと、メンバーから「家のごはんじゃありません」と突っ込まれ、笑いが起きていた。

 徳里榮子さん(88)は「次は那覇市の公設市場へ行きたい。たくさんモヤシを売るさ」と意欲満々だった。

 みんながたくさん食べているのを見て、源河さんは「器には米粒一つ残ってない。見事な食べっぷり」と激賞した。

 徳里会長は2人分の幕の内弁当を持ち帰りで注文。「公民館でおなかをすかせている書記さん用に」と話すと、棚原さんは「さすが会長。だから頑張れるんですよ」とたたえ、メンバーから大きな拍手が送られた。

初のランチを楽しむ謝苅まめ娘の会のメンバー=2月29日、北谷町・サンエーハンビータウン

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