セリエBでファンが暴徒化…複数の機動隊員が重傷

ベネツィアのホームゲームで暴動発生[写真:Getty Images]

セリエBでファンと機動隊員による激しい衝突が起きた。

イタリア『メディアセット』によると、10日、セリエB第29節のベネツィアvsバーリにて、暴徒化したファンの対応にあたった機動隊員3人が重傷を負う事件が発生したという。

元々スタジアム周辺でスタンバイしていた機動隊員ら。試合前に会場外で暴徒化した両クラブファンを抑えようとしたところ、ナイフや何らかの爆発物の攻撃に遭い、3人が病院に搬送…手指の損傷や火傷を負ったとのことだ。

地元警察は今回の事件を受けて談話を発表。逮捕者の有無など詳細を伏せつつ、事態が沈静化したことを強調した。

「報道されている通り、同僚たちが犯罪者からの容認できない攻撃を受けました。しかし、大きなニュースにする必要はないことです」

その後、ベネツィアvsバーリは定刻通りに開催され、セリエA復帰を目指すホームのベネツィアが3-1で勝利。自動昇格圏2位と勝ち点2差の3位に浮上している。

イタリアで数十年間繰り返されるファンの暴徒化。2007年2月にはセリエAで警察官1人が殉職…これを受けた法改正で厳罰化が図られたが、今なお時折こういったニュースが流れてくる。

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