「つまみかんざし」と「木彫」が新たに千葉県の伝統的工芸品に指定

「つまみかんざし」と「木彫」が新たに千葉県の伝統的工芸品に指定

 千葉県の風土と歴史の中で受け継がれてきた県指定の伝統的工芸品に新たに2つの工芸品が加わりました。

 新たに県の伝統的工芸品に指定されたのは九十九里町の石原利晃さんが製作した「つまみかんざし」といすみ市の川島康文さんによる「木彫」です。

 石原さんのつまみかんざしは1枚の正方形の布地をピンセットで折りたたんで花や生き物などをかたどる江戸時代から続く伝統的な髪飾りで京都の舞妓さんなどにも愛用されています。

 一方、川島さんは10年間の仏像彫刻技法の修行を経て2000年に独立。如来像や不動明王など数多くの作品を手がけているほか、自らの感性を生かした新しい作品作りにも取り組んでいます。

 3月11日、県庁で行われた指定書授与式には熊谷知事も出席し、「伝統的な技術を受け継ぎながら新たなものを吹き込む人々を県としても応援していきたい」と話しました。

 『つまみかんざし』製作者 石原利晃 さん
 「非常にありがたい、これからも精進していこうと身が引き締まる思い」

 『木彫』製作者 川島康文 さん
 「いままで続いてきた技術が受け継がれていくよう、できるだけ貢献していきたい」

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