川崎市が若者文化発信拠点整備へ 25年9月までにオープン カワサキ文化会館は閉館

閉館予定のカワサキ文化会館=川崎市幸区

 川崎市は、同市幸区幸町2丁目の国道409号道路用地を活用し、新たな若者文化創造発信拠点を整備する。5月中旬に整備事業者を決定した上で2025年9月までオープンし、28年9月までの仮設施設とする。

 京急川崎駅前にある京急電鉄の施設を活用したカワサキ文化会館(同区)が、当初の予定通り25年3月に閉館する予定。同会館利用者が多く、今後もニーズが見込まれることから機能を引き継ぐ形で整備する。

 活用する道路用地は面積約1660平方メートルで、同会館から北に直線で約600メートルと比較的近い。市は、同会館と同様にダンススペースやバスケットコートなどの整備を想定している。公募型プロポーザル方式で整備運営を担う事業者を決定し、最大約9662万円を補助する。

 付近では、Bリーグ・川崎ブレイブサンダースの本拠地となる1万5千人規模のアリーナを核とした複合エンターテインメント施設が28年10月にオープンする予定。

 市は「アリーナは同様の機能が検討されている。オープンするまでの間、若者文化の発信を途切れさせないように継続したい」としている。

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