SCOモデル区、中欧班列の円滑な輸送を支援 中国山東省

SCOモデル区、中欧班列の円滑な輸送を支援 中国山東省

中国・上海協力機構(SCO)地域経済貿易協力モデル区を出発する新型保冷列車(BX1K)。(1月31日撮影、青島=新華社配信)

 【新華社青島3月11日】中国山東省にある中国・上海協力機構(SCO)地域経済貿易協力モデル区の多方式連絡輸送センターで1月31日、中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」の新型保冷列車(BX1K)の試験車両が運行し、同省発着の中欧班列のコールドチェーン化は新たな段階に入った。

 山東省が1月に発表した「SCOモデル区の質の高い発展を支持することに関する意見」は「SCOモデル区が多方式連絡輸送ルートを円滑にし、越境電子商取引(EC)やコールドチェーンなどの特色ある専用貨物列車を革新的に発展させることを支持する」と指摘した。

SCOモデル区、中欧班列の円滑な輸送を支援 中国山東省

中国・上海協力機構(SCO)地域経済貿易協力モデル区の多方式連絡輸送センター。(2023年6月1日、小型無人機から、青島=新華社配信)

 SCOモデル区の提携先が絶えず拡大する中、中欧班列ルートは自らの強みをますます際立たせている。青島税関によると、2023年にモデル区を発着した中欧班列は前年比11.4%増の863本と過去最高を記録。貨物価格は71億2400万元(1元=約20円)に上った。2018年にモデル区の建設が始まって以降、税関が通関した中欧班列は3249本、コンテナは26万7千TEU(20フィートコンテナ換算)、貨物総量は約224万5千トンとなった。

 SCOモデル区の中欧班列が輸出する貨物の種類もますます増え、タイヤや家庭用化学製品、建材など従来の製品に加え、太陽光発電設備や家電、自動車など高付加価値な工業製品も輸出の主力となりつつある。2023年は1万2千台を超える商品車が中欧班列でSCO加盟国に運ばれ、中国企業がユーラシア市場を迅速に開拓するための輸送を保障している。(記者/王凱、張鍾仁)

SCOモデル区、中欧班列の円滑な輸送を支援 中国山東省

中国・上海協力機構(SCO)地域経済貿易協力モデル区の多方式連絡輸送センターで、貨物列車を検査する青島税関の職員。(1月30日撮影、青島=新華社記者/王凱)

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