来年の今ごろ、チェルシーにイングランド人DFトレヴォ・チャロバー(24)の居場所はあるだろうか。イギリス『90min』が伝えている。
西アフリカの小国シエラレオネで生まれ、移住先のロンドンで8歳にしてチェルシー入団を勝ち取ったチャロバー。以来、レンタル移籍を除いてチェルシーに在籍し続け、今日まで至る。
その立ち位置は、必要に応じて中盤もこなすセンターバックとしてビッグクラブのスカッドを支えるバックアッパー。2021-22シーズンは公式戦30試合、22-23シーズンは33試合でプレーした。
ただ、昨夏のハムストリング負傷が長引き、今季初出場は今年2月までずれ込むことに。元々序列が高くない身、復帰後の4試合出場で一定の活躍を披露しているとも言い難く、昨夏ごろに噂されていた売却の話が再燃し始めているのだ。
「周りが騒がしくても、僕自身がチェルシーをどれだけ愛しているかということに集中し、全力を注いできた。ピッチに立てるか立てないかに関わらず、僕は戦い続ける」
先日インタビューでこのように語り、契約そのものも2028年6月までとかなり長期にわたるチャロバー。しかし、資金力と比例しない形で財政が行き詰まるトッド・ベーリー体制は、24歳のアカデミー卒業生を今夏で売却する方針とされている。
前述のケガ直前、プレシーズンマッチで初めてゲーム主将を務め、その喜びを語っていたチャロバー。少年時代から過ごすクラブをこよなく愛す男だが、新たな扉を開く時が近づいているようだ。