中国で買い物とグルメを楽しむロシア人一家

中国で買い物とグルメを楽しむロシア人一家

6日、中国を訪れたユーリさん一家。(フフホト=新華社記者/張麗娜)

 【新華社フフホト3月11日】ロシア・ザバイカル地方のチタに住むユーリさん(39)は6日午後2時、夫と娘、息子と共に大型バスで中国内モンゴル自治区満洲里市に到着した。てきぱきと入国手続きを済ませてドライバーに連絡する一家は、他の観光客に比べて慣れた様子に見える。ユーリさんによると「数え切れないほど中国に来ている」という。

 一家は訪中の度に大量の買い物をしており、今回も「爆買い」がキーワード。ユーリさんは「李寧(リーニン)や安踏(アンタ)など中国のファッションブランドは非常に高品質でデザインも豊富なので、満足できる服をいつも何点か見つけられる。中国は日用雑貨天国でもある。中国の魅力的なおもちゃを嫌う子はいない」と笑った。

 家族で食事を楽しむことも重要な目的の一つ。中国はグルメ王国で、地域色豊かな料理は食べ飽きることがないという。

 16年前の初訪中以降、さまざまな変化を感じてきた。「中国の発展は本当に速く、毎年様子が変わっている。高層ビルが増え、道路が広くなり、環境美化が進み、人々の暮らしもますます豊かになった」と振り返り、自身も家族も中国と中国人がとても好きで、時間ができれば遊びに来ていると明かした。

 同自治区ではここ数年、北向き対外開放や口岸(通関地)の建設と発展、通関の利便性と効率の向上、「辺民互市貿易」(国境付近の住民間の自由市場での取引)区域の繁栄、口岸のビジネス環境の持続的な改善、越境電子商取引(EC)の加速推進、輸入製品の精密加工の発展、貿易の新たな原動力育成などの取り組みにより、国外との往来がより緊密になり、対外開放レベルが顕著に高まっている。

 2023年の満洲里口岸の出入国者数は前年比約3.9倍の延べ49万人、エレンホト口岸では前年比約12倍の延べ147万9600人だった。また同自治区の貿易総額は30.4%増で、全国3番目の伸び率だった。(記者/張麗娜、王靖、安路蒙)

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