シフゾウ導入プロジェクト始動 中国内モンゴル自治区

シフゾウ導入プロジェクト始動 中国内モンゴル自治区

 【新華社フフホト3月12日】中国内モンゴル自治区林業・草原局はこのほど、同自治区バヤンノール市ウラド前旗にある烏梁素海(ウランスハイ)風景区で「烏梁素海シフゾウ導入・人工繁殖飼育プロジェクト」が始動し、第1陣の20頭が烏梁素海湖畔に導入されたと明らかにした。

 烏梁素海は黄河が「几」字型に湾曲する流域北部に位置する湖で、一帯は黄河流域最大の湖沼・湿原地帯となっており、シフゾウの生息に適した生態環境と豊かな水草資源を備えている。

 プロジェクトは同自治区林業・草原局と北京シフゾウ生態実験センターの協力で実施される。シフゾウの展示見学エリア、生活エリア、放牧エリアを建設するほか、管理、科学研究、救護などの基本サービス施設を併設する計画で、5年後にはプロジェクトエリア内のシフゾウは120頭に達する見込みとなっている。

 シフゾウは中国に自然生息する動物で、国家1級重点保護動物に指定されている。(記者/李雲平)

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