中国駐豪大使「協力は両国の共通利益に合致」

中国駐豪大使「協力は両国の共通利益に合致」

11日、豪経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビューのビジネスサミットであいさつする中国の肖千・駐オーストラリア大使。(シドニー=新華社記者/馬平)

 【新華社シドニー3月12日】中国の肖千(しょう・せん)駐オーストラリア大使は11日、シドニーで開かれた経済紙オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー(AFR)のビジネスサミットで、百年来の大変局が加速し、課題が続出する現在の世界において、中豪間の協力は両国の共通の利益に合致するだけでなく、地域と世界の平和と安定、繁栄にも寄与すると強調し、次のように述べた。

 中国とオーストラリアはいずれもアジア太平洋地域の重要国であり、両国の経済構造は高度に補完し合い、実務協力は互恵とウィンウィンをもたらす。この目標を実現するには互いを正しく認識し、実務協力を深め、意見の相違を適切に処理することが極めて重要である。

 今年は両国の全面的戦略パートナーシップ樹立10周年に当たる。「全面」は両国関係が経済・貿易分野の協力のみならず、あらゆる潜在的分野とレベルで協力を行うことを意味する。「戦略」は両国関係の重要性が2国間関係の枠を越え、地域的さらには世界的に重要な意義を持つことを意味する。「パートナー」は両国が敵ではなく信頼し合える友人、ライバルではなくパートナーになるべきことを意味する。

 実務協力は両国にとって非常に重要であり、双方は引き続きエネルギー・鉱業、農業、教育、観光などの従来分野の協力を強固にし、深め、気候変動や電気自動車(EV)、人工知能(AI)、健康産業、グリーン(環境配慮型)経済、デジタル経済、科学技術イノベーションなど新興分野の協力を広げていくべきである。これらは両国が既存分野の協力を絶えず強固にした上でより幅広い互恵協力の新たな1章を開くのに役立つ。

 双方は大局に目を向け、共通認識に焦点を当て、互いの核心的利益と重大な懸念を尊重すべきであり、友好的な意思疎通と協議を通じて適切で成熟し、知恵に満ちた方法で意見の相違をコントロールすべきである。

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