187時間に上る時間外勤務も 公立校教員の勤務実態 調査結果を発表 千葉

公立校教員の勤務実態 調査結果 千葉

 千葉県教育委員会は、県内の公立学校の教員を対象にした勤務実態調査の結果を発表しました。
 最も長い時間外勤務となったのは県立高校の教頭で、月187時間に上ったということです。

 調査は2023年11月、千葉市立の学校を除く県内全ての公立学校で、フルタイムで働く教員約3万3000人を対象に実施しました。

 調査の結果、管理職以外の教員で、月45時間を超える時間外勤務の割合は37.2%で、前の年の同じ月よりも5.2%減りました。

 時間外勤務の平均時間も41時間21分で、前の年より2時間余り少なくなりました。

 一方、管理職の働き方に大幅な改善は見られません。

 市町村立学校の副校長と教頭は、小学校では、月45時間を超える時間外勤務の割合が81.1%に上り、中学校では、22.4%が過労死ラインとされる月80時間を超えていました。

 今回の調査で時間外勤務が最も長かったのは県立高校の教頭で、学校運営や保護者対応などを理由に187時間に上ったということです。

 調査結果について県教委は、「全般的には、働き方改革は進んでいる」と評価した一方で、「特定の部分での意識改革」が課題との認識を示しています。

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