仲野太賀、2026年大河ドラマ『豊臣兄弟!』主演に決定 脚本は『おちょやん』八津弘幸

2026年NHK大河ドラマのタイトルが『豊臣兄弟!』に決定し、主演を仲野太賀、脚本を八津弘幸が務めることが発表された。

本作は、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長の波乱万丈の生涯を描いた物語。主人公・豊臣秀長を仲野が演じ、脚本を『半沢直樹』(TBS系)、『おちょやん』(NHK総合)などの八津が担当する。

コメント
八津弘幸(脚本)
「そりゃ日本で脚本を書くなら、いつかは大河を目指したいです」
20年前、僕が事務所に入る時に、どうやらマネージャーに言った身の程知らずの一言らしいです。すみません全く覚えてません(笑)。おそらくちょっとした軽口だったのだと思います。でもその言葉を真に受けたとても素直なマネージャーさんが、行く先々、ことあるごとに、八津は大河を書きたい!と声を大にして猛アピールしてくれたおかげで、僕は少々小っ恥ずかしかったですが、今こうして、光栄極まる機会を頂くことができました。言ってみるもんですね。気に留めてくださった皆さま、ありがとうございます。
おかげで、大きな高揚感と同時に、恐怖のどん底です。しかも扱うのは王道中の王道、戦国時代。ヤバいです、これまでの良作の数々と比べられてしまうパターンです。すでにプレッシャーで押し潰されそうな毎日ですが、
そんな時は弟を誘ってスーパー銭湯へ行くのです。週一ペースで行ってます。あれこれ相談したり、馬鹿話もして、立ち直ります。頼りになる有能な弟がいてくれて本当によかった……というわけで、
豊臣秀長です。最高の補佐役と言われる秀吉の弟ですが、果たしてその真意はどうだったのか。秀吉は秀長を本当のところどう思っていたのか。僕も弟と湯船に浸かりながら、思いを馳せてみたいと思います。
いつの日か僕らが天下を取って『八津兄弟』が大河ドラマ化されることを夢見て……という軽口もまた実現するかもしれません……しねーわ!(笑)。。

松川博敬(制作統括)
天下人・豊臣秀吉の一代記である『太閤記』。この日本史上最も有名なサクセスストーリーを「兄弟の絆」というテーマで令和の時代によみがえらせます。これまでダイナミックなエンターテインメント作品を数多く手掛け、話題作を連発してきた八津弘幸さんに脚本を託します。
主人公は弟の豊臣秀長。兄・秀吉の天下取りをただ一途に支えつづけた「天下一の補佐役」といわれています。
秀長は兄の天下統一を見届けたのち病に倒れます。その後の秀吉の暴走と豊臣家の没落は周知のとおりです。
『秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった』とまで言わしめた、彼の利他的な生きざまは、混迷をきわめる現代社会を生きる我々に、生きるヒントを与えてくれるものになるかもしれません。
主役を演じるのは仲野太賀さん。等身大の人物を泥臭くエネルギッシュに演じ、見る者の心を鷲づかみにする唯一無二の若手俳優です。
1963年『花の生涯』に始まった大河ドラマの歴史は、今作で64年目を迎えます。私にとって(そして多くの大人たちにとって)幼少のころに出会った大河ドラマは、歴史に興味を持つきっかけになってきたのではないでしょうか。この企画を考えるにあたり、未来を担う子どもたちにとってそんな「歴史への興味の扉」としての大河ドラマの役割を強く意識しました。小学生でも楽しめる、歴史初心者にもわかりやすい、家族みんなでご覧いただける大型娯楽時代劇をお届けしたいと切に願っています。

(文=リアルサウンド編集部)

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