WHITE SCORPION、求心力を見せた11人の成長 新曲「雑踏の孤独」リリースイベントレポート

WHITE SCORPIONが、3月10日にダイバーシティ東京 プラザにて4thデジタルシングル「雑踏の孤独」のリリースイベントを開催。小春日和のなか、全4曲を披露した。

秋元康が総合プロデュースを務めた新規アイドルグループ創造プロジェクト『IDOL3.0 PROJECT オーディション』から誕生した11人組アイドルグループ WHITE SCORPION。2023年12月7日に配信シングル「眼差しSniper」でデビューして以降、デジタルシングルを毎月連続リリースしてきた。この日の会場には、駆けつけたSCOPIST(ファンの呼称)だけでなく、屋外会場での観覧無料のミニライブということもあり、休日のお台場に遊びにきている家族連れや観光客など、多くの観覧者で賑わっていた。

登場SEとともに、それぞれデザインが異なる黒と白の衣装を纏った11人のメンバーがオンステージ。まずは、2ndデジタルシングル「コヨーテが鳴いている」、3rdデジタルシングル「非常手段」のパフォーマンスからスタートした。グループ最年少で両曲のセンターを務めるHANNAのパフォーマンスは、カリスマ性を一瞬で感じさせる表情と表現力が際立つ。それに共鳴するように踊るメンバーたち。そして、SCOPISTたちが曲の随所で掛け声を上げ、ポカポカとした陽気に包まれていた会場が一気にWHITE SCORPIONのクールかつ熱のこもった世界観へと変化する。

この日のMCは、ACEが担当。メンバーの自己紹介やコール&レスポンスが続いていくなか、HANNAは「今日はすごくポカポカなので、すくすくとパフォーマンスができそうです」と言うと会場に笑いが起き、ライブでのパフォーマンスとは一転して、最年少らしくかわいらしい挨拶に会場は再びポカポカ陽気に。NAVIは得意の韓国語で挨拶をして、観客と盛り上がる一幕も。

続いて、「眼差しSniper」を披露。パフォーマンスを終え、先ほど披露した「非常手段」の思い出を尋ねられたCOCOは「MV撮影の現場で、クロッフル(クロワッサン生地のワッフル)を差し入れしていただいたんですね。そのお店の名前が“COCO”だったんですよ。とってもおいしくて、みんな幸せに食べて、それで撮影を頑張れました」と語り、CHOCOは「ワルツを踊るパートで、私のお相手はACEなんですけど、最初リズムが難しくて『1、2、3、4』って小さな声でふたりで囁き合いながら踊っていました」と明かした。CHOCOとペアのACEは、「でも、今は言わずにできるようになったんです!」と言うと、その成長に会場からあたたかい拍手が。その後、恒例ともなっている抽選会も行った。

いよいよ、新曲の4thデジタルシングル「雑踏の孤独」のパフォーマンスへ。NICOは、自身がフィーチャーされた同曲のMVのおすすめポイントを聞かれると「いちばんは、クレープ! 原宿の竹下通りで食べ歩きしているところです!」「壁に落書きをしているシーンは原宿なんですが、あと1カ月は(実際の落書きが)残っているので、ぜひ見に行っていただけたらなと思います」と答えた。

「雑踏の孤独」では、主人公の孤独な心情を歌い上げる歌詞に合わせ、情熱的で躍動感のある振り付けが展開される。11人全員が集まって観ている者を煽るような表情とパフォーマンスを見せ、そのなかで右手の人差し指と中指をカギ状にする“スコーピオンポーズ”を取り入れたり、完成度の高いステージを披露してくれた。

ステージを終えると、NATSUは「今日はすごくあたたかい天候で、みなさんと一緒に盛り上がれて最高です! 本当にありがとうございます!」と感想を伝える。「雑踏の孤独」の聴いてほしいポイントを聞かれたALLYは、「みんなで声を出せるところがあるので、かっこいいダンスを見せたいというのもあるんですけど、ぜひぜひ一緒に歌ってほしいです!」と呼びかけた。

最後に、HANNAが「すごくあたたかいなか、こんなにたくさんの方にきていただいて、こんなパフォーマンスもできて、すごく嬉しいです!」「これからはもっとサマーフェスとか、大阪や地方に行きたいなと思ったり、ワンマンライブもやりたいです! なので、ファンのみなさん、ついてきてください!」と頼もしい意欲を見せ、イベントは終了した。

WHITE SCORPIONは、3月7日に4thデジタルシングル「雑踏の孤独」をリリース。4月7日には、5thデジタルシングル「Satisfaction graffiti」を配信リリースする。

(文=本 手)

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