バングラデシュの首都・ダッカの駅で撮影された映像 「通過駅とは思えない光景」に目を疑う

バグラデシュ・ダッカで撮影された列車の動画がX上で話題になっています。

投稿したのは、Xユーザーの@kaminoke__15さん。

当ポストは2024年3月12日時点で1300件を超えるいいねを集めており、「ツッコミが追いつかねえよw」「通過授受なんだからこの駅には止まんないんだよね…?」「乗客も通過授受されてる」と多くの反響が寄せられています。

記事後半では、バングラデシュの経済状況などを紹介します。

※投稿写真は【写真6枚】をご参照ください

※今回紹介するポストは、投稿者様の許可を頂いております

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

【バングラデシュ】列車の通過駅で「通過授受」を撮影しようとしたら

バングラデシュで撮影された列車の様子

「タブレット通過授受を撮ったつもりがなかなかの衝撃映像になってしまった」というコメントとともに投稿されたのは、1本の動画でした。

そこに収められていたのは、走行中の列車から飛び降りたり、飛び乗ったりする人々の姿。「通過授受」とは、列車の通過駅で走行しながらタブレット(列車の衝突を避けるための通行票)の受け渡しを行うことです。

バングラデシュで撮影された列車の様子

つまりこの駅は本来停車しない駅のはずですが、多くの乗客が当たり前のように乗り降りしていることに驚かされます。

一体この動画はどのような状況で撮影されたものなのでしょうか?投稿主に詳しい話を伺いました。

バングラデシュの首都・ダッカで撮影

投稿主の@kaminoke__15さんによると、この動画はバングラデシュの首都・ダッカで撮影されたもの。

大混雑で屋根にまで人が乗る「屋根乗り列車」を撮影するため、「ビッショ・イジュテマ」というイスラム教の大きな行事がある日程に合わせてダッカを訪れた際に撮影したものだそうです。

バングラデシュの列車の様子

通過駅で列車に飛び乗る人たちにも驚かされますが、列車の先頭部分や屋根に大勢の人が乗る光景もかなり衝撃的ですね…。

人々がフレンドリーで活気に満ちているバングラデシュ

大きな話題を呼んだ、ダッカでの列車の風景。

投稿主の@kaminoke__15さんに動画の光景を見たときの心境を聞いてみると、「純粋に驚きました。タイなどの途上国では列車の扉が常に開け放しで、動き出した列車に飛び乗る、完全に停車する前に列車から飛び降りる、といった行為はそう珍しい事ではありませんが、駅を通過する列車に無理矢理乗降するという光景は初めて見たので、とても衝撃を受けました」とのこと。

また、撮影地であるバングラデシュの印象についても伺うと、「人々がフレンドリーで活気に満ちている印象を受けました。私自身、これまで鉄道の撮影目的で10か国以上を訪れましたが、線路端で現地の方々に声をかけられる機会がこれまでで最も多かったのはバングラデシュでした。しかしその一方で、ストリートチルドレンに『money please』とつきまとわれたり、市内の道路で大渋滞を体験したりするなど、貧富の格差や大気汚染、ダッカの交通環境など、多くの課題が残されているように感じました」と話してくれました。

タブレット通過授受を撮ったつもりがなかなかの衝撃映像になってしまった( pic.twitter.com/NYD4j4NTLu

— かみの (@kaminoke__15) February 10, 2024

働き者が多いバングラデシュ

ここからは、バングラデシュについて説明します。

インドの隣にあるバングラデシュは、日本の約4割の面積となる14万7000平方キロメートルに1億7118万人が暮らしています。

実質GDPは3055億ドル(約45兆円)、一人当たりのGDPは2688ドル(約39万円)。主要産業は衣料品・縫製品。近年は、世界の繊維産業の中心国として、急速にその存在感を増している国としても有名ですね。労働者人口は7305万人。内訳は農業45.4%、サービス業37.6%、工業/製造業17%となっています。

男女週別当たり 実労働時間

バングラデシュは働き者が多い国で、「男女週別当たり 実労働時間(2021年)」は47時間で世界1位。ちなみに日本は、37時間です。

国内外の鉄道写真を投稿

いかがでしょうか。今回は、Xで話題になっているダッカでの列車の風景を紹介しました。

投稿主の@kaminoke__15さんのXアカウントには、国内外のさまざまな場所で撮影した鉄道写真が投稿されています。

列車と車
橋を渡る電車

素敵な写真がたくさん投稿されているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

参考資料

  • @kaminoke__15
  • 総務省統計局『世界の統計2023』

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