恵庭・遠藤牧場裁判 牧場主家族「週7日労働 報酬はなし」

恵庭の牧場を巡って住み込みで働いていた障害者が牧場主の家族と恵庭市を訴えている裁判がきのう札幌地裁で行われました。

この裁判は恵庭の遠藤牧場で働いていた知的障害者3人が金銭を搾取されたなどとして亡くなった牧場主の妻と長男を訴えているものです。市議会議長だった牧場主に忖度して適切に対応しなかったとして恵庭市も訴えられています。

きのうは、障害者らの労働環境などをめぐり、裁判所が牧場主の妻と長男に送った質問の回答内容が明らかになりました。それによりますと、原告らの労働時間は週7日、午前5時から午後7時までで、報酬はなく、菓子やジュースなどを提供していたということです。

原告弁護団中島事務局長は「障害がない人間に対して許されない対応を取ることが障害者に対してなら許されるし正当化されるんだということを前提とした回答」と批判しました。次回の裁判は6月21日に行われます。

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