ファミリーマート（東京都）は3月13日、花王のグループ会社である花王プロフェッショナル・サービス（東京都）と共同で、ファミリーマート店舗で使用されたプラスチック容器のリサイクル促進を目的に、プラスチック容器の回収・リサイクルによる再製品化の仕組みを構築するための実証実験を開始した。神奈川県内の一部店舗、約 350 店にて実施される。
ファミリーマートでは、2020 年 2 月に環境に関する中長期的目標「ファミマ eco ビジョン 2050」を策定し、「温室効果ガス（CO2 排出量）の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の取り組みを推進。「プラスチック対策」では、容器・包材に植物を原料にしたバイオマスプラスチックや再生 PET を配合するなど、環境配慮型素材の使用を進め、その使用割合として、2030 年には 60％、2050 年には100％の数値目標を掲げている。
同社のストアスタッフが業務において使用するアルコール消毒液のプラスチック容器は、全国で年間約4万本（約2トン）にのぼり、今回の実証実験では、使用済みプラスチック容器を店舗から回収し、配送トラックの空きスペースを利用して配送センターに集約。そこから花王が再製品化に向けた検討を行い、店舗回収の簡素化や回収ルートの確立、回収コストの低減に繋げる。
同社は今後、リサイクルやボトルtoボトルの仕組みを構築し、店舗でリサイクルボトルを利用することで、プラスチックの資源循環を推進していくとしている。
■プラスチック容器リサイクル実証実験の概要
目的： 2022 年 4 月施行「プラスチック資源循環促進法」にもとづくプラスチックの排出・回収・リサイクルの課題検証
対象品目： 花王 ハンドスキッシュ EX アルコール消毒剤 800ml（本体）、花王 ハンドスキッシュ EX アルコール消毒剤 800ml（つけかえ用）
検証項目：
①回収における店舗から配送ドライバーへの引渡し・運搬・配送センターにおける保管・管理に関するオペレーションの検証
②リサイクル、ボトル to ボトル、再製品化に向けた課題抽出
期間： 2024 年 3 月 13 日(水)～2024 年 5 月 21 日(火)（3 ヵ月間）
対象店舗： 神奈川県内の一部約 350 店舗
