米国はガザ地区のイスラム教徒救う実際の行動を 中国外交部

米国はガザ地区のイスラム教徒救う実際の行動を 中国外交部

記者会見に臨む中国外交部の汪文斌報道官。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社北京3月14日】中国外交部の汪文斌(おう・ぶんひん)報道官は13日の記者会見で、ブリンケン米国務長官が12日、イスラム教の断食月「ラマダン」入りを受けて、中国新疆ウイグル自治区のウイグル族、ミャンマーとバングラデシュのロヒンギャ、ガザ地区のパレスチナ人を含むイスラム教徒らが衝突と苦痛に直面しているとするメディア声明を発表したことについて質問を受け、次のように述べた。

 新疆の社会は安定しており、経済は発展し、宗教は平和的に共存している。ウイグル族を含むあらゆる民族の人々の人権はしっかりと保障されている。

 新疆に衝突はないが、ガザ地区では衝突が起きている。新疆のイスラム教徒は飢餓や追放、大量虐殺に苦しめられてはいないが、ガザ地区では数百万人のイスラム教徒の人々が飢餓や追放、大量虐殺に苦しめられている。

 米国は人権問題で二重基準(ダブルスタンダード)をもてあそぶのをやめ、ガザの人道問題を政治ショー化するのをやめ、ガザ停戦を促進する国連安保理の努力を単独で妨害するのをやめるべきである。米国がなすべきは、虚偽的で空虚なラマダン声明の発表ではなく、ガザのイスラム教徒の命を救うために実際の行動を起こすことである。

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