南インドの王朝を舞台にした迫力の戦闘シーン 『PS1 黄金の河』場面写真&予告編公開

5月17日、6月14日に2部作で公開されるインド映画『PS1 黄金の河』『PS2 大いなる船出』。『PS1 黄金の河』の予告編と場面写真が公開された。

本作は、1950年代に発表された歴史小説を映画化したインド発の大河ドラマ。10世紀、インド南部タミル地方に実在したチョーラ王朝の宮廷を舞台に、愛憎と陰謀、国の存亡をかけた戦いの物語“Ponniyin Selvan(ポンニ河の息子)”を70年の時を経て映画化。撮影技術の進化やインド映画界の大作主義を背景に、2部作として制作された。

10世紀、南インドで繁栄を極めるチョーラ王朝。しかし王が病に伏し、臣下たちはその息子ではなく、従弟を次期国王として擁立することを画策する。2人の王子が領土拡張のためそれぞれ北方と南方で戦いを繰り広げる中、父と共に都に残る聡明な王女。遠く離れた3人だが、不穏な動きを察知し、共にこれに対抗すべく密使を送り出す。密使に選ばれた若く陽気な騎士・デーヴァンの壮大な旅が始まった。

後にチョーラ王朝の黄金期をもたらすラージャラージャ1世の若き日を描く原作の前編となる『PS1 黄金の河』では、様々な登場人物の交錯する思惑と複雑な関係が、絢爛豪華な舞踊、壮大なスケールの戦闘と共に描かれる。後編『PS2 大いなる船出』では、各々のキャラクターの数奇な運命の行方が神話的に描かれる。

監督を務めたのは、『ダラパティ 踊るゴッドファーザー』『ボンベイ』のマニラトナム。日本でも公開された『ミモラ-心のままに-』『ロボット』など数々の作品で“ボリウッドの女王”と称されるアイシュワリヤー・ラーイ、『囚人ディリ』でアクションを披露したカールティら、南インドのキャストが集結した。

映画『PS1 黄金の河』日本版予告編
公開された『PS1 黄金の河』の日本版予告編では、「インド究極の映像絵巻」と評される戦闘シーンが立て続けに映し出される。宮廷内の権力/後継者争いに巻き込まれる王子、王女ら。そして、そこに渦巻く愛憎と陰謀。総予算50億ルピー(約90億円)をつぎ込んだ映像の一部が垣間見える。
(文=リアルサウンド編集部)

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