水沢金ケ崎道路の4車線化は「妥当」 物流の円滑化期待

 

 【東京支社】有識者でつくる国土交通省の社会資本整備審議会道路分科会事業評価部会は、2車線から4車線に拡幅する国道4号「水沢金ケ崎道路」(3.1キロ)の2024年度の新規事業化を「妥当」と判断した。ものづくり企業が集まるエリアで、物流の円滑化による産業振興が期待される。

 国交省などによると、対象は奥州市水沢佐倉河竈堂(へっついどう)から金ケ崎町西根土橋上の区間。全体事業費は約150億円。審議会は月内にも斉藤鉄夫国交相に答申し、順調に進めば24年度予算成立後、新規事業箇所付けで事業化が決まる見通し。

 周辺は自動車や半導体関連を中心に企業立地が加速し、岩手県のものづくり産業をけん引している。慢性的な渋滞が課題だが、4車線化によって製品や部品の運搬がスムーズになり、生産活動が安定しそうだ。

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