猫に「監視されている」と感じることがある飼い主は約8割 猫が飼い主を監視する心理とは

ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、猫の飼い主さんを対象に「『愛猫に監視されている』と感じることがありますか?」というテーマでアンケート調査を実施し、どんなときに“監視”されていると感じるのか、お話を伺いました。

また、ねこのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に、猫が飼い主さんを“監視”する心理について解説していただいたので、あわせて参考にしてみてくださいね。

「愛猫に監視されている」と感じることはありますか?

引用元:「猫の飼い主あるある」に関するアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)

アンケート調査の結果、全体の85%(53名)の飼い主さんたちから、「監視されていると感じることがある」という回答がよせられました。

また「愛猫に監視されていると感じることがある」と回答された方に、「どんなときに監視されがちか、どんなふうに愛猫が監視してくるかについて教えてください」と質問をしたところ、さまざまなエピソードがよせられたので、一部ご紹介します。

どんなときに「監視されている」と感じる?

  • 「ゴハンの時間が近くなると、行動を監視されてます」
  • 「ときどき、部屋に様子を見に来る」
  • 「こっそり、お菓子を食べようとしてるときに視線を感じるときがある」
  • 「出かけようと身支度や片付けを始めるとき、離れた高い所からジーッと動くほうを見ている」
  • 「他のコばかりなでていないかを監視されています」など

飼い主さんを“監視”する猫の心理と対応方法

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

飼い主さんの行動を“監視”しているように見える猫たち。このときの猫の心理とはどのようなものなのでしょうか? 獣医師の原駿太朗先生に伺いました。

見つめてくる理由は「要求」や「不安感」

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――猫の飼い主さんのなかには、「愛猫に監視されている」と感じたことがある方が多いようです。「監視するような態度」を取るときの猫の心理として、考えられることを教えてください。

原先生:
「ひとつは、遊んでほしい、ゴハンやオヤツがほしいなどといった、“何かしてほしいことなどがある場合”です。

あとは、自分の縄張りの中で動いているものが気になって観察しているケースや、何か不安を感じていて助けを求めているケースなどが想像できるところかなと思います」

愛猫の気持ちに合わせた対応を

引用元:ねこのきもち投稿写真ギャラリー

――それでは、「愛猫に監視されている」と感じたとき、飼い主さんはどのように振る舞えばよいのでしょうか?

原先生:
「目があったらこっちに向かってくるなど、猫が遊びたそうにしているような場合は、一緒に遊んであげられるととてもよいと思います。

あとは、猫の気持ちとしてはのんびりくつろいでいて、“ただ眺めていただけ”といった雰囲気であれば、あえて構いすぎると嫌がられてしまうこともあるかもしれません。そのような場合には、そのままそっとしてあげるのが得策ではないでしょうか」

猫が飼い主さんを“監視”する理由はひとつではないことがわかりました。愛猫が何を伝えているのかを見極めて、気持ちに寄り添った対応をしてあげたいですね。

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生)
取材・文/藤真もとみ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

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