お花見はどこに行く? 夜景評論家 丸々もとおさんの「とっておきの夜桜」5選

プロフェッショナルたちは、どんな桜が好きなのだろうか。昼間の花見もいいけれど、夜はまた違う表情に。夜の楽しみを知りつくした夜景評論家に「とっておきの夜桜」を5カ所教えてもらった。この春はどんな桜を見に行く?

夜に浮かびあがる色彩の競演

夜景評論家・夜景プロデューサー・ イルミネーションプロデューサー 丸々もとお

まるまるもとお/日本で唯一無比の夜景評論家。世界でただ一人、三つのギネス世界記録(世界最大の光の地上絵、世界最大の光の彫刻、世界最大の水面プロジェクションマッピング)を同時取得している。夜景に関する著書は60冊以上。

丸々さんの「とっておきの夜桜」5選

臥竜公園(長野県須坂市)

約600本の桜が咲き乱れ、竜ヶ池に夜桜が映り込む。辰年の今年、竜にちなんだ公園で一年の縁起をかついで夜桜を鑑賞したい。

新倉山浅間公園(山梨県富士吉田市)

夜桜と夜景と富士山のコラボレーションというほかにはない魅力を放つ。空が青々と染まると薄暮と夜桜の色彩による、暖色と寒色の競演は見事というしかない。

高田城址公園(新潟県上越市)

日本三大夜城の一つ、高田城のある公園。堀の周囲を散策すれば、夜桜の表情が水面を揺らすいくつもの美しい光景に出会える。

高遠(たかとお)城址公園(長野県伊那市)

歴史残る城郭と夜桜。石垣や城門の闇と光輝く花々の陰影のコントラストがここではない過去のどこかへと意識を連れ去る。

西武園ゆうえんち(埼玉県所沢市)

園内の各所に桜が咲き誇る。イルミネーションや樹木のライトアップなど、多様な色彩にあふれた幸福感たっぷりの夜桜スポット。

※写真は過去に撮影されたものです。

文=丸々もとお 写真=丸田あつし
『旅の手帖』2024年3月号より

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