「足跡ある部分を手厚く監視」ヒグマの春期管理捕獲が本格始動

ヒグマの人里への出没などを抑えるため、冬眠中や冬眠明けの個体を狙う春期管理捕獲が札幌市でも始まっています。

駆除のため山へ入るハンター春期管理捕獲は個体数管理に加え、人が山に入ることでクマに警戒心を与えること、若手ハンターの育成などを狙い去年から始まりました。札幌市ではきょう、ハンター4人が山に入りました。足跡から行動範囲を調べて今後の警戒に役立てるほか、見つけた場合は駆除します。

猟友会札幌支部理事で防除隊隊長の玉木康雄さんは「足跡がある部分を手厚く監視して、ヒグマがどういう形で出ているのかデータも集めながら次の年にも生かしていきたい」と話しました。

道警によると、クマの目撃などの通報件数は去年、道内で約4000件、札幌市内でも230件に上り、いずれも過去10年で最多となっていて、襲われて死者も2人出ました。こういった事態を受け、道内では今年、去年の3倍以上となる64の市町村が春期管理捕獲の実施の意向を示しています。

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