桐谷健太主演『坂の上の赤い屋根』現場を原作者・真梨幸子が訪問 「成功を確信しました」

WOWOWで放送・配信中の桐谷健太主演ドラマ『連続ドラマW 坂の上の赤い屋根』の撮影現場を訪問した原作者・真梨幸子のコメントが公開された。

本作は、真梨の同名小説を映像化するダークミステリー。尾野真千子主演のHuluオリジナルドラマ『フジコ』(原作『殺人鬼フジコの衝動』)、WOWOWの『連続ドラマW 5人のジュンコ』(原作『5人のジュンコ』)に続いて、3作品目の真梨作品映像化となる。

主演の桐谷をはじめ、倉科カナ、橋本良亮(A.B.C-Z)、蓮佛美沙子、斉藤由貴、床嶋佳子、工藤美桜、七五三掛龍也(Travis Japan)、西村元貴、宮崎美子、渡辺真起子らがキャストに名を連ねた。

主人公の編集者・橋本涼(桐谷健太)の自宅でのシーンの撮影日、原作者の真梨が現場を訪問。主人公の部屋に貼られている事件の資料など、細部にまでわたる作りこみや桐谷の熱演に興奮の様子を見せた。また、完成した本編を観た真梨から、本作に太鼓判を押すコメントも寄せられた。

3月17日に初放送される第3話では、「小説を書く沙奈の正体は“女子高生両親殺害事件の彩也子”」という疑惑が浮上し、笠原(渡辺真起子)は裏どりに躍起になる。当の沙奈(倉科カナ)と橋本は、取材を断り続けていた赤い屋根の家の隣家に住む彩也子(工藤美桜)の幼なじみの取材に漕ぎつけるが、沙奈が道中で倒れてしまう。そんな中、礼子(蓮佛美沙子)は死刑囚と獄中結婚したことを家族に明かし、家族と縁を切って手切れ金を手に入れていた。

洗脳される礼子は、大渕(橋本良亮)の指示で元愛人である聖子(斉藤由貴)に会いにいき屈辱を味わうが、それでも大渕との未来を夢見て弓枝(水崎綾女)に再審請求を依頼する中、思わぬ事態が起きる。

あわせて、最終話までの場面写真も公開された。

真梨幸子(原作者)コメント
撮影現場の様子を見た感想
撮影中、橋本の部屋という設定の現場にお邪魔しました。まず目を引いたのが、壁に貼ってある資料の数々です。週刊誌や新聞の切り抜きだったり、メモだったり。その内容があまりに緻密で、「画面にはほとんど映らないであろう小道具にまでこんなにこだわっているなんて」と驚きつつ、この作品の成功を確信しました。まさに、神は細部に宿る。ディティールにこだわった作品は勝利する……という言葉通りの現場でした。小道具だけではなく、役者さんたちのこだわりにも感嘆いたしました。役に合わせて減量なさった方、そして、増やした方。桐谷さんは、後者でした。桐谷さんといえば細マッチョなイメージだったのですが、現場でお会いした桐谷さんは恰幅がよく、「あ、橋本がいる!」と足がすくむ思いでした。桐谷健太というキラキラなオーラを消し去り、橋本がまとう負のオーラを見事に再現されていました。その数ヶ月後、完成披露試写会で再びお会いすることになったのですが、そこにいたのは、細マッチョなキラキラな桐谷さん。いやー、つくづく凄い役者さんだな……と、感服いたしました。

視聴者へのメッセージ
原作のどんでん返しを、映像でどのように表現されるのかとても楽しみでした。結果は、期待以上のものでした。思わず、1話から再視聴してしまうほど。なるほど、いたるところに伏線がありました。さりげないセリフ、仕草、小道具、すべてに意味がありました。ルビンの壺のごとく、それまでそうだと思っていたものがすべて逆転する快感。視聴者のみなさまにもぜひ、味わってほしいと思います。二度見は必至です!
(文=リアルサウンド編集部)

© 株式会社blueprint