カージナルスがマーモル監督と2年間の契約延長 現役最年少監督

日本時間3月16日、カージナルスは3年契約の最終年を迎えていたオリバー・マーモル監督との契約延長を発表した。37歳の現役最年少監督であるマーモルは、就任1年目の2022年に地区優勝を成し遂げたものの、昨季はまさかの最下位に低迷。しかし、ジョン・モゼリアック編成本部長は指揮官への変わらぬ信頼を口にし、2026年シーズンまで2年間の契約延長を与えた。モゼリアック編成本部長は「昨季からの巻き返しを図るために、チームと監督の両方に安定性をもたらしたかった」と今回の契約延長が持つ意味について話している。

今オフのカージナルスは、昨季チームの大きな弱点となっていた投手陣を重点的に強化。先発にソニー・グレイ、ランス・リン、カイル・ギブソン、ブルペンにはキーナン・ミドルトン、アンドリュー・キットリッジらを加えた。モゼリアック編成本部長は「オリーに関して最も重要なのは、コーチや選手たちが彼を支持しているということだ」とコメント。「今オフの補強によって、競争力のあるロースターが形成された。選手たちがオリーを信頼していることを考えると、来季以降の契約が不透明な状態でシーズンに入るのは間違った戦略だと思った」と指揮官と選手の信頼関係を重視したようだ。

マーモル監督によると、契約延長の話し合いはスムーズに進んだという。日本時間3月15日にビル・デウィットJr.会長、モゼリアック編成本部長と面会し、数時間のうちに契約条件の具体的な内容について話し合いが行われた。マーモル監督は内野手としてプロ入りした2007年からカージナルスに在籍し続けているが、2026年シーズンまで契約が延長されたことで、カージナルスの一員として20年目のシーズンを迎えることがほぼ確実となった。「球団が私を信頼してくれたことは、とても大きな意味がある」とマーモル監督。「契約延長があろうとなかろうと、チームに求められているのは勝利だ。契約延長によって、今後は勝つことに集中できる」と話した。

ヤディアー・モリーナという有力な将来の監督候補がいるため、微妙な立場に置かれていたマーモル監督だが、少なくともあと3シーズンはカージナルスの監督を務めることに。まずは今季、2年ぶりの地区優勝とポストシーズン進出を目指し、激戦が予想されるナ・リーグ中地区を戦い抜いていく。

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