ひき逃げの県警交通機動隊の元巡査に懲役10カ月執行猶予3年の有罪判決

去年11月、宇都宮市内の国道で追突事故を起こして女性にけがをさせその場から走り去ったとして、ひき逃げなどの罪に問われていた元警察官の女に対する裁判で宇都宮地方裁判所は15日、「交通指導や取り締まりなどを行う警察官だったことも踏まえると厳しい非難を免れない」などとして執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

過失運転傷害とひき逃げの罪で判決を受けたのは県警交通機動隊の元巡査、櫻井芽依被告(26)です。

判決によりますと、櫻井被告は2023年11月20日の夜、宇都宮市内の国道で乗用車を運転中に脇見をして、安全確認を怠り赤信号で減速をしていた当時60歳の女性の車に追突し、およそ2週間のけがを負わせ、救護せずにそのまま走り去ったとしています。

これまでの裁判で検察側は、懲役10カ月を求刑し、弁護士側は、執行猶予付きの判決を求めていました。

15日の判決で、宇都宮地方裁判所の村田千香子裁判長は「救護義務や報告義務を果たさずに逃走したことは悪質であり交通指導や取り締まりなどを行う警察官だったことも踏まえると厳しい非難を免れない」と指摘しました。

一方、「事件発生から3時間後に自首し、警察官を依願退職するなど反省の態度を示している」などとして懲役10カ月、執行猶予3年の判決を言い渡しました。

© 株式会社とちぎテレビ