【ばんえい・イレネー記念】ライジングサンが5連勝…鈴木恵「これからオープン馬として楽しみ」

3月16日、帯広競馬場で行われた11R・イレネー記念(BG1・3歳・ダ直200m)は、鈴木恵介騎乗の1番人気、ライジンサン(牡3・ばんえい・大河原和雄)が勝利した。2着にスマイルカナ(牝3・ばんえい・鈴木邦哉)、3着にウルトラコタロウ(牡3・ばんえい・槻舘重人)が入った。勝ちタイムは2:00.4(馬場水分2.0%)。

2番人気で中山直樹騎乗、ミチシオ(牡3・ばんえい・槻舘重人)は、8着敗退。

昨日降った雪の影響により馬場水分2.0%で行われた本レース。道中は第一障害を先頭で越えたコトブキテンザンをはじめ、ホクセイハリアー、ライジンサン、ウルトラコタロウ、ミチシオの内枠5頭が先頭集団を形成。先頭を入れ替えながら第二障害へと進行。第二障害でホクセイハリアーが最初に仕掛けるとそのまますんなり障害をクリア。二番手にウルトラコタロウが続き、3番手で障害を下りたライジンサンが下りる勢いのまま脚を伸ばし、並ぶ間もなく一気に先頭に躍り出ます。ウルトラコタロウら後続も必死に食らいつきますが、ライジンサンがリードを広げる。しかし、ゴールまで残りあと一歩というところで脚が止まり、後続がこれに差し掛かろうと迫るが、騎手が冷静に立て直し、危なげなくゴール。5連勝でヤングチャンピオンシップ、翔雲賞に続く重賞3勝目を飾った。2着にはスマイルカナが、3着にはウルトラコタロウがそれぞれ入線した。ライジンサンを管理する大河原和雄調教師はイレネー記念を初制覇。騎乗した鈴木恵介騎手はキングフェスタで制した2022年以来5度目の制覇となる。

1着 ライジンサン
鈴木恵介騎手
「最高でした。大河原調教師が調整して上手く今日のレースに状態を合わせてくれました。馬場の重い方が力関係がはっきりすると思っていたので、雪が降ったわりには天気が良く風が吹いた分、だいぶ乾いてきたので馬場の状態的にはちょうど良かったと思います。道中は思ったより良い位置取りで、周りの馬の状態を見ても結構つらそうな馬も何頭かいたのでもしかしたら良い結果に繋がるかなと思っていました。障害は元々上手な馬なので綺麗に上がってくれました。翔雲賞の時にゴール前で止まりかけたイメージがあったので、もしかしたら一回止まるかなと思ってそういう段取りで乗っていました。障害を下りて本当に良い脚を使ってくれていたので、その分、止まっても間に合ったと思います。体もまだまだ大きく、体重も増えそうな馬なのでこれからオープン馬として楽しみなところがあります。明日はばんえい記念なので、帯広競馬場に足を運んでレースを見に来てください。今日は本当にありがとうございました」

大河原師「ホッとしています」

イレネー記念 口取り (C)ばんえい十勝

大河原和雄調教師
「勝ててほっとしています。この馬はレースに向けて自分で気持ちを作るのが上手な馬で、パドックでいつもの癖が出ていたのでレースは安心して見ていました。12月のヤングチャンピオンシップを取った時点で鈴木騎手と相談して出走させるレースは決めていました。このレースに向けて厩舎スタッフと相談しながら調教のメニューを少し変えたりしましたが、順調に調整することが出来ました。レースは第二障害を越えた後、一度止まるのは想定していました。1枠というのが一番の不安でしたが、鈴木騎手が上手に騎乗してくれたので安心して見ていました。目標にしていた重賞を自分が一から手をかけた馬で取れたのが一番の喜びです。今後はこの馬がどれだけ成長をしてくれるのかを待ってあげるだけだと思います。ばんえい競馬はまだ明日もありますので、競馬場に足を運んで応援してください。今日はありがとうございました」

ライジンサン 18戦8勝
(牡3・ばんえい・大河原和雄)
父:テルシゲ
母:カツラデラックス
母父:コーネル
馬主:佐々木松一
生産者:岩瀬正実

【全着順】
1着 ライジンサン
2着 スマイルカナ
3着 ウルトラコタロウ
4着 フレイムファースト
5着 ショータイム
6着 アヤノダイマオー
7着 ホクセイハリアー
8着 ミチシオ
9着 コトブキテンザン
10着 ホクセイポルシェ

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