矢巾北中生、オーストリアと絆の歌 17日、大阪で「交流会」

本番に向けて練習を重ねる矢巾北中特設合唱部の生徒=矢巾町上矢次

 オーストリアとの縁をより深く-。矢巾北中特設合唱部の1年生6人は17日、大阪市で開かれる「オーストリア合唱交流会」に参加する。2025年大阪・関西万博の参加国と自治体による国際交流プログラムのモデル事業で、21年の東京五輪でオーストリアのホストタウンとなった縁で、同国と栃木県那須塩原市、山形県長井市の生徒と女声合唱を披露。東日本大震災の前から続く、同国と矢巾町の音楽交流の輪がさらに広がりそうだ。

 会場の大阪国際交流センターに16日、出演する生徒が初めて集まり、リハーサルに臨んだ。これまでは各校で練習に励み、インターネットの画面越しで歌声を重ねてきた。東平暖乃さんは「やはりオンラインより完成度が高い。不安もあったが、みんなと練習できたので自信を持って歌えそう」と気持ちが高まった。

 17日午後4時からの本番には約20人が参加し、両国の国歌など7曲程度を披露。「春よ、来い」の合唱には大阪市の中学生約20人も加わる。矢巾北中の生徒は、特にドイツ語の曲の音程や強弱、発音などの練習に力を入れ、晴れ舞台に備えてきた。

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