沖縄でトヨタラリー開幕戦 全国から37チームがエントリー 「楽しく走りたい」豊田章男会長が宣言【動画あり】

 一般公道を使ったラリー大会の全国13大会の開幕戦「トヨタガズーレーシング ラリーチャレンジin沖縄」(主催・トヨタ自動車、沖縄トヨタ自動車)が17日、沖縄県の沖縄、うるま両市で始まった。県内での開催は初めて。全国から37チームがエントリーし、沖縄からは9チームが出場。

 沖縄市のコザ運動公園で開いた開会式で、ドライバー名「モリゾウ」選手として出場したトヨタ自動車の豊田章男会長は「沖縄の道を楽しく走りたい」と宣言した。

 駆け付けた観客が旗や手を振って見送る中、レースカーはコザ運動公園から1台ずつスタートした。うるま市出身の翁長実希選手もエントリー。地元開催に「うれしい。ドキドキしている」と笑顔を見せ、沿道から響く「がんばれ」との声援に手を振りながらスタートを切った。

 うるま市石川の「ビオスの丘」、同市大田の「安ゲ名自動車学校」、沖縄市倉敷の「モータースポーツマルチフィールド沖縄」の3施設内のコースを1台ずつ走行し、合計タイムを競う。施設間の移動には公道を使用し、移動も含めて計102キロを走行する。

 全国で開催している同ラリーは、2001年にスタートし、20年以上の歴史がある。公道を使用した優しいコースで、初心者でもエントリーしやすいのが特徴だ。

 コザ運動公園では、車両の展示や子どもが車の整備を体験できるコーナーなどもあり、多くの家族連れが楽しんでいる。同公園でのイベントは17日午後4時まで。

 各会場のうち、ラリーはモータースポーツマルチフィールド沖縄でのみ観戦できる。ラリーは2回、午前11時36分からと午後1時6分から。マルチフィールドには観客用の駐車場がないため、東南植物楽園など周辺施設から運行するシャトルバスを利用できる。いずれも入場無料。詳細は大会ホームページで確認できる。

 沖縄市とうるま市が共催。

コザ運動公園から出発するレースカー=17日午前9時32分、沖縄市(名護大輝撮影)

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