猫トイレの設置・お世話は、猫の飼育に欠かせないものです。そこで今回は、「ねこのきもち」が猫の飼い主さん1427人に調査（※）した猫トイレ事情をご紹介。獣医師の小林清佳先生には、正しい設置数や洗う頻度などについて、お話を伺いました。

※「ねこのきもち作り隊」281人と「ねこのきもちアプリ」にて飼い主さん1146人からとったアンケート結果を集計。複数飼いの場合は1匹を選択して回答。
※回答した飼い主さんの愛猫の年齢：0～1才（24％）、2～7才（54％）、8～13才（14％）、14才以上（7％）、わからない（1％）

どちらのタイプの猫トイレを使っていますか？

引用元：ねこのきもち投稿写真ギャラリー

【先生から】トイレは猫がストレスなく使えるものを選んで

猫のトイレは、毎日排泄物を取り除き、快適な環境をつくれていれば、ノーマルトイレ・システムトイレどちらを使うのでもOK。排泄物の色や量が確認しやすいものを選ぶといいでしょう。

ただし、シニア猫や持病のある猫は、容器をまたぐのが大変になることも。その場合は、容器を見直すなどして使いやすくしましょう。

猫トイレの数は、匹数に対していくつ置いていますか？

引用元：ねこのきもち投稿写真ギャラリー

【先生から】頻繁に掃除できない場合は数で補って

猫がいつでも清潔なトイレを使えるようにするには、「匹数＋1」個を設置すると安心です。汚れたらすぐに掃除するのがベストですが、留守時間が長い場合や複数飼い、性別が異なる猫を飼っている場合はとくにストレスを抱えやすいので、多めに設置できるといいでしょう。

どうしてもトイレの置く場所が限られる場合は、ラックなどを活用して、上下に置くのもおすすめですよ。

どのくらいの頻度で猫トイレを丸洗いしていますか？

引用元：ねこのきもち投稿写真ギャラリー

【先生から】洗う頻度は高ければ高いほどいい

猫は本来、トイレ環境にとってもナイーブな生き物です。こまめに掃除されていてトイレがきれいなほど、猫のストレスが減り、オシッコの病気のリスク軽減にもつながります。

実践しているご家庭も少なくないようですが、基本は1～2週間に1回、最長でも4週間に1回は、猫トイレの丸洗いと砂の全交換を行ってください。

猫トイレの数が不足していたり、汚れていたりすると、ストレスや病気につながるおそれがあります。今回ご紹介した内容を参考に、猫トイレの環境を正しく管理してあげましょう。

お話を伺った先生：小林清佳先生（モノカどうぶつ病院院長）
参考／「ねこのきもち」2024年1月号『今年は1427人の健康管理の実態が明らかに！ ニャ論調査2024』
文／宮下早希
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。