かわいい! 宮古馬に2年ぶりの赤ちゃん 沖縄県の天然記念物

 【宮古島】宮古島市平良下里で県指定天然記念物の宮古馬を飼育する「荷川取牧場」(荷川取明弘代表)で3日深夜から4日早朝にかけて子馬が誕生した=写真右。宮古馬の誕生は2年ぶり、同牧場では5年ぶり。4日朝、スタッフが母馬の「ひな」=同左=を呼んでも来なかったところ、茂みの中で子馬を産んでいたのを見つけた。子馬は雌で、4日の体重は23キロだった。健康状態は良好だといい、6日には母馬の乳を飲んだり走り回ったりしていた。

 現在、宮古馬は同牧場の31頭を含み、県内に49頭。1984年には7頭まで減っていたが、遺伝子が近い雌を粟国島から導入して交配させるなどの取り組みもあり、絶滅の危機を乗り越えた。(宮古支局・當山学)

荷川取牧場で5年ぶりに誕生した子馬。奥は母「ひな」=5日、宮古島市平良下里

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