NHK総合ほかで放送中の連続テレビ小説「ブギウギ」（月～土曜午前8：00ほか）が3月30日に最終回を迎えるにあたり、このほど、ヒロインを務めてきた趣里から、4月1日スタートの次作「虎に翼」（月～土曜午前8：00ほか）の伊藤沙莉へのバトンタッチセレモニーが、「虎に翼」の撮影場所である東京・渋谷のNHK放送センターで行われた。
「ブギウギ」で福来スズ子役を演じ切った趣里は、「撮影中は毎日のようにキャストやスタッフの皆さんとお会いしていたので、今はとても寂しい気持ちです。『元気かな？』と皆さんの顔を思い浮かべながら、かけがえのない時間を過ごすことができたのだと感じています」と撮影を振り返る。
一方、初回放送を控える「虎に翼」で、ヒロイン・猪爪寅子に扮（ふん）する伊藤は、「キャストやスタッフの皆さんに支えられながら、とても楽しい日々を送っています。撮影現場は和気あいあいとした雰囲気に包まれており、幸せでぜいたくな時間を経験させていただいています」と充実した表情を見せた。
そんな伊藤から「撮影中で一番大変なことはなんでしたか？ またどうやって乗り越えましたか？」と聞かれた趣里は、「どれが一番と言えないくらい、お芝居も歌もダンスもまんべんなくやってきました。なので、気付いたら終わっているという感じでした（笑）。大変なのは自分だけじゃなく、キャストやスタッフの皆さんも大変なんだと思いながらやっていました」と、無事乗り切れたを胸中を伝えた。
バトンタッチセレモニー恒例となっているプレゼント交換では、趣里が伊藤に、東かがわ市の讃岐和三盆と手袋を贈呈。「『ブギウギ』舞台地の一つで、東かがわ市の讃岐和三盆は、サトウキビを原料とし、深みのある上品な甘さが特徴で疲れた時にぴったりです。今回は『虎に翼』に合わせて特別に虎型とロゴを和三盆に入れてもらいました。さらに、東かがわ市は“手袋のまち”でもあり、香川県の伝統工芸品・保多織（ぼたおり）を使用した、手にフィットする革手袋に沙莉さんのお名前の刺しゅうを入れました。まだまだ撮影が続く伊藤さんに心からのエールを込めて贈ります」と手渡すと、伊藤は「讃岐和三盆の虎の模様がかわいいですね。手袋に私の名前が刺しゅうで入っていて、とてもうれしいです。大切にします」と喜びを口にする。
続いて、伊藤からは、趣里に「ブギウギ」と「虎に翼」をモチーフにした特製ケーキをプレゼント。「『ブギウギ』の華やかなステージをケーキにみたて、トラ柄の衣装に身を包み、翼を携えたスズ子さんと共に、今回『虎に翼』のロゴやメインビジュアルを担当してくださった三宅瑠人さんと岡崎由佳さんによる番組キャラクターの“トラつばちゃん”をあしらっています。約1年間の撮影を終えた趣里さんに、『お疲れさまでした！』の気持ちを込めて贈ります」と、ハードな撮影を乗り切った趣里にねぎらいの言葉をかけた伊藤。心のこもったプレゼントを受け取った趣里は、「『ブギウギ』と『虎に翼』が交わって一つになっていて、とてもうれしいです。もったいなくて、食べられないですね（笑）」とはにかんだ。
そして、「無事にバトンタッチセレモニーを迎えられてホッとしているのと同時に、本当に感慨深い気持ちでいっぱいです。今日沙莉ちゃんに会って、ますます『虎に翼』が楽しみになりました。沙莉ちゃんなら絶対大丈夫なので、何かあったら言ってください！」と声をかけ、伊藤は「お父さん役の岡部たかしさんから、『趣里ちゃん頑張ってるよ』ということをよく聞いていましたし、毎朝の放送を見て、本当にカッコいいなと思っていました。今、趣里さんから直接バトンをいただいて、最後まで走りきろうと、あらためて思いました。これからも頑張ります！」と力を込めた。
