お手入れ楽ちんな植物の選び方3つのポイント<ガーデナー歴30年の筆者が教えます>
ナチュラルガーデンの主役と言えば宿根草。芽吹きからやがて立ち枯れるまで、季節の移り変わりに合わせて風情のある草姿を見せてくれます。
今回はガーデニング歴30年の経験をもとに、初春から夏にかけて咲く宿根草の中から、手間がかからず初心者にも育てやすい宿根草を参考価格とともに紹介します。
記事の最後ではお手入れが楽ちんな植物の選び方を、3つのポイントにまとめて解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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【宿根草ガーデニング】早春に咲く宿根草2選 素朴で可憐な花姿
スノーフレーク
スラリと細い茎を伸ばし、ベル型の白い小花を吊り下げて咲くスノーフレーク。風が吹くと軽やかに揺れながら、待ち遠しかった春の訪れを告げてくれます。
年を重ねるごとに球根が分球し、群生して咲く姿が楽しめるでしょう。
※参考価格:100~200円前後(1球)
ハナニラ
ハナニラは葉に触れるとニラのような匂いがすることが名前の由来。ただし球根には毒性があるため間違って食べないようにしてください。
とても性質が強く、庭植えではほとんど水やりしなくても元気に育ちます。
※参考価格:50~100円前後(球根1球)
【宿根草ガーデニング】春に咲く宿根草2選 繊細でしっとりしたたたずまい
宿根アマ
細い茎を立ち上げ、青空のように澄んだブルーの花を咲かせる宿根アマ。繁殖力旺盛で、こぼれ種からも発芽して増えていきます。
日当たりがよくやや乾燥気味の環境を好むので、風通しのよい場所に植えて水やりは控えめで育てましょう。
※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)
ミヤコワスレ
ミヤコワスレはしっとりとした和の雰囲気が魅力。花色はブルーや紫・白・ピンクで、小菊のようなカワイイ花が4~6月にかけて咲き続けます。
開花時期は日がよく当たり、夏は周りの葉が茂って半日陰になるような場所がオススメです。
※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
初夏に咲く宿根草2選
ベロニカ・ロンギフォリア
品種の多いベロニカの中でも、とくに大型でスマートな草姿が美しいベロニカ・ロンギフォリア。草丈は80~120センチほどまで伸び、初夏の庭の主役に最適です。
耐寒性・耐暑性ともに強く、雨水にまかせればほとんど水やりしなくても育ちます。
※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)
ギボウシ
ギボウシは日本原産で、海外のガーデニングブームで注目されるようになった多年草。湿ったやや暗めの場所を好むので、シェードガーデンでは欠かせない存在です。
葉色のバリエーションが豊富で、初夏には涼やかな薄紫の花も楽しめます。
※参考価格:600~1000円前後(4号ポット苗)
【宿根草ガーデニング】夏に咲く宿根草2選
ガイラルディア
オレンジや黄色の色鮮やかな花が、夏の庭にピッタリなガイラルディア。猛暑の中でも元気に育ち、秋までつぎつぎと花を咲かせます。
日が当たらないと徒長して花付きが悪くなるので、タップリと光が当たる場所に植えましょう。
※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
ミソハギ
ミソハギは日本各地の湿地や川辺などでよく見かける植物。野趣あふれる姿で庭をナチュラルな雰囲気に演出してくれます。
地下茎を伸ばして旺盛に繁殖するので、増え過ぎを防ぐため適度に間引きしながら育てましょう。
※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)
お手入れが楽ちんな植物の選び方3つのポイント
【ポイント1】開花時期が長い植物
宿根草は植え替えの手間がかかりませんが、一年草と比べると開花時期は短め。なかには数週間という品種もあるので、できれば2~3カ月は咲くような品種を選びましょう。
夏にいったん休眠状態になっても、秋にまた返り咲きするようなものもあります。
【ポイント2】耐暑性があり強健な植物
宿根草のほとんどは比較的冷涼な環境を好み、冬の寒さにはある程度耐えられます。近年は夏の猛暑が問題なので、耐暑性が強い品種を選ぶのがオススメ。
強健な性質であれば、花ガラ摘みや水やりもこまめにしなくても大丈夫です。
【ポイント3】繁殖力が旺盛な植物
繁殖力が旺盛な植物は、地下茎を伸ばしたりこぼれ種から発芽したりして、自らの力で株を増やしていきます。ほとんど放任でも年を経るごとに大株に。
増え過ぎた植物はときどき抜きながら、バランスよく庭を整えましょう。
ナチュラルで手間がかからない宿根草の庭
宿根草は自然の営みを身近に感じられる植物で、こまめなお手入れをしなくても元気に育ちます。
ガーデナー歴30年の筆者が選んださまざまな宿根草の中で、気になった品種はありましたか?
このほかにもたくさんの宿根草があるので、3つのポイントを参考にしてお手入れが楽ちんな品種を見つけてみましょう。