刑務所で男性が凍死の疑いで死亡 弁護士会が会見【長野】

去年10月、長野刑務所で死亡した60代の男性の死因が、凍死の疑いが強まったことについて、県弁護士会は原因究明が必要だと訴えました。

■県弁護士会・山岸重幸会長「刑務所内の居住環境の管理体制の不備に起因する事件であるとすればそれは大変由々しき事態である」

長野刑務所によりますと去年10月、単独室に収容されていた60代の男性が意識不明の状態で発見され、死亡が確認されました。刑務所は当初死因を「病死」としていましたが、司法解剖の結果、凍死した疑いが強いことが分かりました。法務省によりますと、死亡の直前や前日に本人から体調不良の申し出は無く、意識不明の状態で見つかる20分前に職員が巡回した際には呼吸をしていました。また、室内の温度は22℃程度だったと推定されていますが、温度計の設置場所などに問題がないと断言するのは早いとの指摘もあります。県弁護士会は長野刑務所に申し入れ書を送り、原因追及の調査を進める方針です。

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