新NISAで人気の投資先ベスト3。投資信託(米国、全世界)と日本株に注目

2024年から新NISA制度がスタートしました。

旧制度と比べると、非課税期間が無期限になり、年間投資枠は360万円、非課税保有限度額は1800万円と大幅に拡大されています。

しかし、いざNISAで投資を始めようと思っても、どの商品を買えばよいか迷う人もいるのではないでしょうか。

この記事では、NISAを始めている人が購入している商品や、商品ごとの特徴を解説します。

NISA投資先は米国株と日本株が人気

株式会社バイアンドホールドが、30〜59歳の3,000名を対象に「スタート1ヵ月での新NISA利用の実態調査」を実施しました。

出典:株式会社バイアンドホールド「スタート1ヵ月での新NISA利用の実態調査」(以下同)

新NISA口座の開設については、「開設していない」(61%)が最も多く、「開設している」(22%)、「今後開設する予定」(17%)と続きました。

2024年に新NISAが始まり、幅広いメディアで取り上げられていますが、約6割はNISA口座をまだ持っていないようです。

つみたて投資枠と成長投資枠どちらを利用しているかについては、「つみたて投資枠」(46%)が最も多く、「つみたて投資枠と成長投資枠を併用」(30%)と続きました。

NISA口座を持つ人の約7割がつみたて投資枠を利用していることがわかります。

では、具体的にどのような商品に投資しているのでしょうか?

投資商品については、「投資信託(米国株)」(37%)が最も多く、「投資信託(全世界株)」(33%)、「個別株(日本株)」(32%)と続きました。

つみたて投資枠では、米国株や全世界株の投資信託を購入している人がそれぞれ3割程度です。

成長投資枠を利用し、日本の個別株へ投資している人も3割程度いることが伺えます。

投資先ごとのメリット・デメリット

新NISA口座を持つ人が選択している上位3つの商品には、どのような特徴があるのでしょうか?

それぞれのメリットとデメリットは、下表の通りです。

投資信託(米国株・全世界株)の特徴

投資初心者には投資信託がおすすめです。

投資信託は複数の商品に分散して運用するため、リスクを抑える効果が期待できます。

また、少額からの長期積立に適しています。

金融庁のシミュレーションによると、毎月1万円を20年間全世界株式に積立投資した場合、20年後には積立総額240万円を大きく上回る運用結果となることが示されています。

このため、投資信託は、老後資金のために毎月積立をして堅実に資産運用したい人に向いています。

また、長期目線で資産を増やしたい人にとっても、投資信託は魅力的な選択肢の1つです。

投資信託の中で、米国株と全世界株の違いは投資先にあります。

全世界株は米国を含む世界経済全体が投資対象のため、米国株のみに投資するよりリスクが分散されます。

その分、リターンは低めです。

一方、米国株は全世界株と比べてリスク分散の効果は少ないですが、リターンは高めです。

全世界株と米国株のどちらを選択するかは、許容できるリスクとリターンの範囲で選択しましょう。

個別株(日本株)の特徴

日本の個別株は、株主優待や配当金を期待する人におすすめです。

個別株とは、1つの企業の株式を購入する投資方法です。

株主優待や配当金のある企業の株を購入すれば、定期的にメリットを受け取ることができます。

しかし、個別株への投資は企業の業績や景気変動に左右されやすく、リスクが高い面もあります。

そのため、個別株への投資は、投資の知識があり、企業分析ができる人に向いているでしょう。

投資は元本が保証されているわけではありませんが、資産形成における有効な選択肢の1つです。

自分のライフプランとリスク許容度に合った資産形成方法を選んでください。

なお、どの商品に投資をすればよいかわからない場合は、ファイナンシャルプランナー(FP)などへの相談も有効です。

こちらの記事も参考にしてください。

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出典

  • 株式会社バイアンドホールド「スタート1カ月での新NISA利用の実態調査」

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