髙石あかりが初の写真集を発売。「“幻”のような写真集になりました!」

髙石あかりの1st写真集「幻灯」が2月16日に発売された。ページをめくるたびに違った“髙石あかり”を楽しめるということをコンセプトに、1冊を通してさまざまな表情を堪能できる写真集となっている。このたび、発売を記念したイベントが開催され、髙石が会見に登場。初の写真集の見どころなどをたっぷり聞いた。

完成した写真集を手に取った髙石は、「本当にカメラマンさん、衣装さん、ヘアメークさんと関わってくださった皆さんのおかげで、すごい1冊ができたなと思っています。“幻”がテーマなんですが、いろんな表情を引き出してもらったので、普通ではない“1st写真集”と言いますか、ほかにはない1冊になったんじゃないかなと思っています」と撮影スタッフへの感謝と、出来上がった作品への手応えを語った。

写真集は、台湾の台南・高雄エリアで撮影が行われた。台湾らしくかき氷を食べている姿や、夜市を楽しんでいる様子なども収録。髙石にとって初めての海外旅でもあったそうで、撮影を通して多くの思い出ができたそうで、「初めての夜市や、現地のお金に両替する瞬間、現地の言葉など、どれもが楽しかったです」と見るものすべてが新鮮だったと語った。「頼んでいないのに、すごい量のご飯をサービスしていただいたり、人の優しさをとても感じられた旅でした。また、初めての写真集で初めて海外に行けるということのありがたさをすごく感じましたね」と、忘れられない旅になったことを報告した。

台湾で食べたものでおいしかったものを聞かれると、夜市で食べたチャーハンや小籠包のほか、マンゴーやかき氷、イチゴ飴などの甘いものが特にお気に入りだったと明かし、「3泊4日の撮影の中で、13パターンの衣装を着るというスケジュールだったので、バタバタしてはいたのですが、バタバタの中で食べるご飯は本当においしかったです」と撮影を振り返った。

お気に入りのカットには、白いワンピース姿で、波の中から何かを訴えるように視線を向ける1枚をセレクト。撮影の際には、カメラマンから「カメラのレンズから決して目を離さないで」と指示があったそうで、波に飲まれてぐちゃぐちゃになる髪や泥だらけの顔を気にせず撮影に挑んだとのこと。

選んだ理由について「この写真が実質、撮影でのラストシーン、ラストカットだったんですけれど、海の中で波もすごくて過酷な撮影だったのを覚えています。泥まみれになって、キメようとしていない、作ろうとしていない自分が映っていてとても好きです。このシーンのカットは、夕日がほとんど沈んだ時間の一瞬を捉えているので、そういう意味でも、奇跡の1枚になったなと思います」と告白した。

タイトルは、フィルムに写した像などを1枚ずつ強い光で照らし、映写幕へ映して見せるものを指す「幻灯(げんとう)」。タイトルを決めた経緯を尋ねられると「マネジャーの方と撮影のテーマを考えていた時に、“幻”という言葉が出た瞬間に2人で『これだ!』と思いました。そこに編集スタッフの方が、名前でもある“あかり”という意味もある“灯”をつけてくれました」と回答。続けて、女優としての出演作が続き多忙を極める髙石にとって、本作が「一度きりの“幻”の写真集になってしまうのでは?」と心配されると「また、別の機会があれば、2作目、3作目と作っていければいいなと思っています! これを最後にはしたくないですね。でもそのためにもまずは、この写真集を多くの方に手にとっていただくところからがスタートですね!」と意気込んだ。

写真集を発売して、身近な人などからの反応を問われると「地元の宮崎にいる父に送ったんですけれど、大喜びで…。すごいうれしかったですね」と答えた。また、仲のいい友人たちからも連絡があったそうで、「送ろうと思っていたら、サイン入りの写真集をみんな買ってくれたみたいで、私のサインの写真が送られてきました(笑)。ありがたいなと思いましたね」と周囲の反応に頬を緩ませた。

最後に「昨年は種をたくさんまいた年で、今年は、芽吹き、花を咲かせたい」と話した年始のインタビューから、芽吹く予感や実感はあるかを聞かれると「私の中では、写真集も芽吹いたことの一つだと思っています。皆さんに届けることができて、今、本当にうれしいです。あとは、今年はファンの方、応援してくださる方に、(ほかにも)うれしい報告ができる1年になるんじゃないかなと思っています!」と笑顔で発言し、会見を締めくくった。

【プロフィール】

髙石あかり(たかいし あかり)
2002年12月19日生まれ。宮崎県出身。いて座。映画「ベイビーわるきゅーれ」(21年)で映画作品初主演を果たす。23年は映画「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」などに出演し、第15回TAMA映画賞の最優秀新進女優賞を受賞。24年は「ベイビーわるきゅーれ」シリーズの第3弾の公開も控えている。

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