上海で長江デルタ文化観光バザール 無形文化遺産など紹介

上海で長江デルタ文化観光バザール 無形文化遺産など紹介

16日、2024長江デルタ文化観光バザールで「江南絲竹」の演奏を披露する江蘇省太倉市文化館の職員。(上海=新華社配信)

 【新華社上海3月18日】中国上海市の東方明珠テレビタワー城市広場で17日までの3日間、2024長江デルタ文化観光バザールが開かれ、100近くのブースが上海・江蘇・浙江・安徽1市3省の文化観光資源を紹介した。演劇公演や写真展も開かれ、来場者にさまざまな文化観光商品をアピールした。

 長江デルタ各省(直轄市)の文化・観光部門はこれまでに「高速鉄道で行く長江デルタ観光都市」100カ所を選定。高速鉄道乗車券に観光地入場券やホテルをセットにした観光ルートを設定し、国内外の観光客の利便性を高めてきた。バザールでは上海市松江区や江蘇省南京市江寧区、浙江省湖州市南潯区、安徽省池州市青陽県などの選定都市が紹介された。

上海で長江デルタ文化観光バザール 無形文化遺産など紹介

15日、2024年長江デルタ文化観光バザールで人気を集めた梨膏糖(りこうとう)の棒キャンディー。上海の老城隍廟食品店と人気キャラクター「しまじろう(中国名:巧虎)」によるコラボ製品。(上海=新華社記者/陳愛平)

 観光ルートや旅行商品のほか、各地の無形文化遺産を紹介するブースも多く見られ、上海市無形文化遺産保護センターは中国伝統衣装の盤扣(パンコウ、チャイナボタン)や香嚢(こうのう、香り袋)、梨膏糖(りこうとう、 梨キャンディー)、繡球(しゅうきゅう、刺しゅうの入った絹のまり)の製造技術などの無形文化遺産作品と関連商品を紹介。江蘇省の太倉市文化館は無形文化遺産「江南絲竹(しちく)」(江南地方の伝統音楽)の演奏を披露した。

 長江デルタ文化観光バザールの開催は4年連続。今年はクロアチアやポーランドなどの関係部門もブースを出展した。(記者/陳愛平)

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15日、2024長江デルタ文化観光バザールのクロアチア国家観光局ブースで質問する来場者。(上海=新華社記者/陳愛平)

上海で長江デルタ文化観光バザール 無形文化遺産など紹介

15日、2024長江デルタ文化観光バザールの上海印刷集団ブース。バザールには産業観光を進める企業も出展した。(上海=新華社記者/陳愛平)

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