中国で四川-重慶千キロボルト送電線の建設進む 年内に運用開始

中国で四川-重慶千キロボルト送電線の建設進む 年内に運用開始

 【新華社重慶3月18日】中国の四川省、重慶市間で建設が進む川渝(せんゆ)千キロボルト超高圧交流送電線はこのほど、重慶区間の架線作業が全て完了した。年内には全区間が完成し、運用を開始する。

 四川省から入る高圧電力を重慶側で最初に処理する銅梁区の銅梁千キロボルト変電所も電気設備の設置作業に入った。

 川渝送電線は中国の第14次5カ年規画(2021~25年)の電力発展計画における重点送電プロジェクトで、成都東や銅梁など四つの千キロボルト超高圧変電所を新たに建設。完成後の送電量は年間350億キロワット時に上る。四川省西部のカンゼ・チベット族自治州、アバ・チベット族チャン族自治州などの水力発電所で作られたクリーンエネルギーの域外輸送を効果的に推進するとともに、電力消費地である成都、重慶両市の需要を満たし、両市を中心とする成渝双城経済圏や長江経済ベルトの質の高い構築を後押しする。(記者/黄偉)

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