【佐伯】佐伯市青山の東光庵で、明治の文豪・国木田独歩も花見に訪れたとされる塩釜桜が見頃を迎えている。夜間はライトアップされ、枝いっぱいに広がる花が闇夜に浮かぶ幻想的な光景を見ることができる。
塩釜桜と呼ばれるのは、同庵の庭にある2本の老樹。名前の由来ははっきりせず、一説には地面に散った花びらが塩の結晶のように見えたからともいわれる。毎年、ソメイヨシノより早く開花する。
ライトアップ(24日までの予定)は毎日午後7時から同9時過ぎまで。夫婦で夜桜観賞に来た山口県宇部市の会社員吉村公彦さん(55)は「夜に見るのは初めてだが、息をのむ美しさ。夜の静寂と相まってとても風情がある」と話した。
問い合わせは青山地域コミュニティセンター(0972.26.1300)。