糸魚川市18歳の成人式 大人の仲間入り応援 成人年齢引き下げで初実施

18歳の成人を迎えた記念に同級生と並んで写真撮影。フォトブースで笑顔を見せた新成人

糸魚川市は16日、同市寺町4のビーチホールまがたまで、18歳を対象にした成人式を開いた。民法改正で令和4年から成人年齢が18歳に引き下げられたことにより、本年度新たに実施した。18歳の成人式は県内で初めて。

本年度は平成17年4月2日から同18年4月1日生まれが対象。市内在住、同市に通学・通勤している人のうち392人へ案内を送付し、このうち67人から申し込みがあり、当日は43人が参加した。

式典で米田徹市長は「大人の世界に旅立つ皆さんには成人としての誇りと自覚を持ち、これからの社会という荒波を乗り越えてもらいたい。新しい時代の担い手として若きパワー、行動力に大きな期待をしている」と式辞を述べた。式典に続き、弁護士による講話や恩師の動画メッセージ上映が行われた。

市内の高校生ボランティアが会場準備に当たり、フォトブースやメッセージブースを設営。参加者は友人や同級生と記念写真を撮ったり、絵馬に成人の思いや糸魚川の好きなところなどを書いたりして楽しく過ごした。高校を卒業して進学や就職を控えた時期でもあり、「地元を離れる前の思い出に」という声も聞かれた。

新成人の一人、大島歩(あゆむ)さんは「自由な分、責任も生まれる。心配な分、楽しみもある。大人になれたのはうれしい」と笑顔で話した。

同市は20歳を対象にした「はたちの集い」も継続する。令和6年度は5月3日に糸魚川市民会館で実施の予定。

式典で米田市長、来賓から新成人へ祝いと激励の言葉が贈られた
成人の思いや糸魚川の好きなところ、友人、家族らへの感謝のメッセージなどを絵馬につづった

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