豊田通商、大型FCVにも対応 熱田区の水素ステーション拡張で 

19日、開所式を開催した

 豊田通商は19日、子会社を通じて運営する名古屋市熱田区の水素ステーションを近隣に移転し拡張したと発表した。今後増加が見込まれる、大型燃料電池車(FCV)への水素供給需要に備える。

 拡張したのは「熱田水素ステーション」で、敷地面積を従来の2倍以上となる1300平方メートルに広げた。また、圧縮機などの設備を刷新することで、より素早く次の車両への充填(じゅうてん)が可能になった。

 豊田通商は子会社、豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー(本社名古屋市)を通じて熱田区のステーションのほか、豊田市でも水素ステーションを運営していた。豊田市のステーションもみよし市に移転・拡張し、今月から営業を開始している。

 19日、熱田区の熱田水素ステーションで開所式を開催。豊田通商の今井斗志光副社長は「最新の設備を導入し、速やかな車両への連続充填が可能になった。これまで通り安全を最優先に地域の皆さまに愛されるステーションづくりを続ける」と力を込めた。

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