全国的にきょう（水・祝）午後も、風の強い状態が続く見込み。日本海側だけでなく、太平洋側でも雨や雪が降るなど、広い範囲で荒れた天気となりそうだ。西日本の日本海側や東日本の山沿いは、大雪のおそれがあるため、交通機関への影響などに注意・警戒が必要となる。
春分の日に「冬」現れる
発達中の低気圧の影響で、西日本を中心に風が強まっている。午前中は四国や九州、山陰の沿岸で、25メートルを超す突風を観測した。西日本はきょう（水）いっぱい、東・北日本はあす21日（木）にかけて、非常に強い風が吹く見込み。何かにつかまっていないと立っていられなかったり、車の運転が困難になるほどの突風が吹くおそれがある。暴風や高波に警戒が必要だ。
また、日本の上空に強い寒気が流れ込んでいるため、西・東日本はきょう（水）午後も大気の状態が非常に不安定となる見込み。太平洋側でも雨や雪が降り、雷を伴うなど天気が変わりやすいので注意が必要だ。この時間、晴れている所が多い関東も、夕方にかけて天気が急変するおそれがある。落雷や竜巻などの激しい突風、降ひょうに注意が必要で、気温の急降下にも注意が必要だ。
寒気の影響で、西日本の日本海側と東日本は、あす（木）にかけて山沿いを中心に大雪となる所がある見込み。3月のこの時季としては、一度に降る雪の量が多いため、大雪や路面の凍結による交通障害に注意・警戒が必要だ。雪による見通しの悪化、電線や樹木への着雪、なだれにも注意が必要となる。北陸は能登など平地でも、あす（木）朝は積雪となる地域がある見込み。真冬並みの寒さが続く点にも注意が必要だ。
週末は気温上がる
22日（金）は全国的に晴れるが、朝は各地で冷え込みが強まりそうだ。天気の変化が早く、23日（土）は西・東日本で午前中から雨の降る所が多い見込み。ただ、このあたりから、西日本を中心に気温が上昇に転じる見通し。24日（日）は西日本や東海で西で雨が降りやすいものの、関東～北日本は晴れ間があり、昼間は厚着の状態から解放されそうだ。 （気象予報士・高橋和也）
