「明らかなシミュレーション」ハヴァーツはブレントフォード戦で退場になるべきだったのか

写真:委員会はこのシーンをハヴァーツのシミュレーションと結論

Key Match Incident panel(KMI:主要試合事件委員会)はプレミアリーグ第28節アーセナル vs ブレントフォードの試合で、アーセナルのカイ・ハヴァーツは退場になるべきだったと結論を下した。イギリス『Daily Mirror』が報じている。

KMIは2年前にプレミアリーグが設立し、審判が下した議論の余地のある判定を評価する組織で、審判の評価を決定する役割を持っている。委員会のメンバーは、元選手もしくは元監督の3名、プレミアリーグの代表者、PGMOL(プロ審判協会)の代表者の5名で組織されている。

ハヴァーツの86分の得点で2-1と劇的勝利を収めたアーセナル。その後行われたリヴァプール vs マンチェスター・シティの試合結果を受けて、アーセナルがプレミアリーグ首位に浮上している。

論点となっているのは65分のマルティン・ウーデゴールからパスを受けたハヴァーツが、ブレントフォードのネイサン・コリンズからタックルを受け、倒れた場面だ。直後にブレントフォードのメンバーはハヴァーツのシミュレーションを主張したが、判定は変わらず試合はそのまま続行された。

この試合でハヴァーツは前半アディショナルタイムに、クリストフェル・アイェルとの空中戦でひじがアイェルの顔に当たり、警告を受けていた。そしてKMIは65分に、ハヴァーツに対して2枚目のイエローカードが提示されるべきだったと主張しており、以下のように説明している。

「DFが接触した時、ハヴァーツはすでに倒れこんでおり、ハヴァーツの腰をかすめた。委員会は全会一致でピッチ上の判定は誤りであり、ハヴァーツには『明らかなシミュレーション』として2度目の警告が与えられるべきだったという意見に同意した」

ブレントフォードのトーマス・フランク監督は試合後に「ハヴァーツはゴールを決めた時、ピッチに立っているべきではなかったと思う。私にとって警告の対象となるのは明らかだった。もしかしたら主審にとって判定は難しかったかもしれないが、線審は見ていたはずだ」と語り、判定に不満を漏らしていた。

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