前回の記事で、ヤンキースタイルの象徴「剃り込み」が現在のラッパー系ヘアスタイルにも残っているという話を紹介しました。すると、その記事を読んだ元ヤンキーの先輩方から数々のメッセージが。
【写真】ヤンキーの宿命!? 剃り込みヘアからハゲに…ビフォー・アフター
どのようなメッセージが届いたかといいますと、「若気の至りでイキッて『ソリ』『パンチパーマ』『アイロンパーマ』『ブリーチ』などのヘアスタイルをやっとったら、将来ハゲるど! 覚悟しいやぁ」というもの。
このメッセージをうけ、あわてて前回取材した元ヤンさんたちに尋ねてみたところ、なんと! 取材した方々の90%がハゲていたんです!
1)激しくアイロンパーマをあて、ソリを入れていたヤンキー先輩。「今ではこれですわ!」と明るく笑いながら見せてくれた頭は、全体がハゲあがっていました。
2)ソリ部分から薄くなりはじめ、どんどん上にハゲ上がっていった人も。
3)全体的ではないものの、10代中ごろには、剃ったり抜いたり毎日毎日ソリを入れていた部分から毛が生えてこなくなってしまいました、という人もいました。
4)剃り込みやパンチパーマだけがヤンキーヘアではありません。ブリーチやドレッドヘアなどをしてきた先輩も、早々に薄くなりはじめたそう。なかでもM字部分の後退が早かったため、頭頂部の真ん中の毛を使ってモヒカン刈りにしていたそう。
さらにその上部分の髪にはパーマを当てたり、ブリーチをしたり。そうしていくうちに頭頂部もハゲてきてしまい、「今では全部なくなってしまいました」とのこと。
5)「リーゼントにかなりの剃り込みを入れていたからハゲた」と自己分析する人も。「今でもほんとに後悔してる」と言うてはりました。
しかし、剃り込みやパンチパーマ、ブリーチ、アイロンパーマなどをして髪や頭皮を酷使してきただけでなく、ドライヤーで熱しながらブラシで強く引っ張ったり、整髪料をベトベトに塗っていたことによる結果なんちゃうかなと……。
「男性ホルモンが強い人がヤンキーになる率が高かったのでは?」という説もあって。ヤンキーの先輩いわく、「男性ホルモンが強いとハゲやすいとも言われていますから、おのずとヤンキーがハゲやすい傾向にあったのでは」との分析でした。
現在のパーマ液やブリーチ液は刺激が少なくなっているため、昔ほど頭皮へのダメージは大きくないかもしれません。ヤンキーヘアをしたからといって絶対にハゲるとは言えませんが、今回の取材での高確率な結果には驚きを隠せませんでした。
最後に、ヤンキー先輩の方々からのメッセージです。
「今はええかもしれんけど、若気の至りでイキッたヘアスタイルをやりまくってたら、将来こんな風(ハゲ)になんど! 覚悟しいやぁ」
目と眉を細めて睨み、まるでヤンキー時代のような表情をして言うてはりました。
※ラジオ関西『バズろぅ!』2024年3月20日放送回より
(『バズろぅ!』ラジオパーソライター・わきたかし)