御所野遺跡のボランティア解散へ 一戸の3団体、年度末で

御所野遺跡の環境美化に励むボランティア連絡協議会のメンバー=2020年11月

 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つ、一戸町岩舘の御所野遺跡を長年支えてきたボランティア3団体が2023年度末で解散する。会員の高齢化に加え、遺跡を含む御所野縄文公園が24年度から町直営になることが契機となった。3団体でつくる連絡協議会(梅垣文夫会長)も23日に臨時総会を開き、解散を決める見通し。

 3団体は自然と歴史の会(設立1996年、梅垣会長、20人)、御所野遺跡を支える会(同2001年、小山田四一(よいち)会長、27人)、御所野友の会(同04年、久保田滋子会長、21人)。

 自然と歴史の会は御所野遺跡をはじめとする町内の文化財の調査、支える会はガイド活動やイベントのサポートに取り組み、遺跡の発掘に携わった元発掘作業員らでつくる友の会は毎月の公園内清掃や草取りなどを担っていた。連絡協議会は07年に設立し、他地域の視察や研修、ガイド活動のための勉強会などを開いてきた。

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