【大分】大分市荷揚町小跡地の複合公共施設が完成し、4月1日にオープンする。市が防災や交流の新たな拠点として、2022年7月から整備を進めてきた。3月23日に内覧会を開き、市民にお披露目する。
施設は地上7階(延べ床面積1万260平方メートル)。2、3階の間に地震の揺れや振動を吸収する「中間階免震」を採用した。災害対策本部室や防災危機管理課が入居し、大規模地震時にも迅速に業務が開始できる。総事業費は100億5千万円。
消防局が市内舞鶴町から7月に移転し、県内全ての119番通報を受ける「おおいた消防指令センター」が10月から全面運用を始める予定。消防指令業務を県全域で共同運用するのは全国初で、地震や豪雨といった広域災害などに対応する拠点となる。
市民らが安心して快適に過ごせる憩いの場として、▽府内こどもルーム▽展覧会やイベントに使用できるコモンスペース▽大分中央公民館―などが入る。多目的大会議室(最大250人収容)は音楽会も開催でき、閉庁日には一般に貸し出す。
市民向け内覧会は3月23日午後1時から5時まで。午後2時から1階コモンスペースで、アルゲリッチ芸術振興財団推薦アーティスト4人によるコンサートもある。入場無料。
問い合わせは内覧会が市企画課(097.585.6020)、コンサートが市文化振興課(097.537.5663)。
× × ×
<メモ>
複合公共施設に隣接する商業施設も4月1日に開業する。九州電力(福岡市)などが設立した「大分荷揚リンクスクエア」が整備。地上2階(延べ床面積1200平方メートル)で、6区画にコンビニや飲食店、フィットネスジムが入る。