ドジャースが水原通訳を解雇 違法賭博に関連して「巨額の窃盗」か

日本時間3月21日、ドジャースは水原一平通訳を解雇したことを明らかにした。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」によると、大谷翔平がエンゼルスに入団した2018年以降、通訳かつ側近として大谷を支えてきた水原通訳は、違法なブックメーカーで賭博を行うために数百万ドルもの大谷の資金を使用したことで告発されているという。大谷側の弁護士事務所は「我々はショーヘイが巨額の窃盗の被害者となっていることを発見した」との声明を発表(加害者については明言せず)。ドジャースは水原通訳を解雇したことを認めつつ、それ以上のコメントは控えている。

「ロサンゼルス・タイムズ」紙によると、水原通訳はマシュー・ボウヤーという人物が運営するブックメーカーを通じて賭博を行っていたという。ボウヤー氏の弁護士を務めるダイアン・バス氏は「私のクライアントは罪に問われていない」と話しているが、ボウヤー氏は昨年、連邦捜査官による家宅捜索を受けたことが報じられている。また、バス氏は「ボウヤーは大谷翔平と会ったことも、話したことも、メールをしたことも、いかなる接触もしたことがない」とボウヤー氏と大谷のつながりを否定した。

水原通訳も米スポーツ専門チャンネル「ESPN」によるインタビューのなかで、自身の賭博に大谷が関与していないことを強調。そのうえで「違法だとは知らなかった。私は厳しい方法で教訓を得た。もう2度とスポーツ・ベッティングはやらない」と語った。また、「野球に賭けることはない。これは100%断言できる。そのルールは知っていたし、スプリング・トレーニングでそれについてミーティングも行われる」と野球が賭けの対象になっていなかったことを説明している。

MLB機構は、大谷が「巨額の窃盗」に遭ったことをメディアが報じるまで、事態を把握していなかったという。関係者によると、現時点では連邦検察からMLB機構への問い合わせは行われていないようだ。一方、ドジャースは「我々はメディアの報道を承知しており、情報を収集しているところだ。水原通訳が解雇されたことを確認している。現時点ではこれ以上のコメントを差し控える」との声明を発表。大谷がどのような形で「巨額の窃盗」の被害にあったのか、今後の捜査の行方が注目される。

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