キャンプで火事に?!焚き火の注意点と消火におすすめなアイテムを防災士・焚き火ストがアドバイス

18日未明に発生したほったらかしキャンプ場の火災。原因は焚き火によるものと報じられています。実は焚き火による火災は毎年起こっており、昨今ではキャンパーの焚き火のマナーが問題視されているんです。そこで、ハピキャン編集部の編集者であり、防災士・焚き火ストの肩書を持つ筆者が、安全に焚き火を楽しむための注意点や正しい知識、おすすめしたいアイテムを紹介します!

焚き火やBBQでは「燃え移り」と「燃え残り」に注意

画像参照:https://jp.123rf.com/photo_107286287_%E6%A3%AE%E3%81%AE%E5%A4%9C%E3%81%AE%E7%81%AB%E7%81%BD%E3%81%A8%E4%BB%95%E4%BA%8B%E4%B8%AD%E3%81%AE%E6%B6%88%E9%98%B2%E5%A3%AB.html?is_plus=1

キャンプの1番の醍醐味と言っても過言ではない「焚き火」。しかし、火の扱いはちょっとした油断が命取り。少し目を離したうちに火の粉が焚き火台から地面へ落ち、みるみる火が広がっていく場合があります。

また、燃えている薪や炭が放置され、火災につながったケースも。特に、空気が乾燥している冬や風のある日は要注意。

ものすごいスピードで火が燃え広がり、大規模火災となりやすく、最悪の場合、人の命を奪う大事故になりかねません。

火の用心!準備しておきたいおすすめ便利グッズ

そこで、ここからは安全な火の扱いの手助けをしてくれる便利グッズをご紹介します!

自分自身はもちろん、キャンプ場、自然を守るために取り入れてみてくださいね。

1.地面の保護や燃え移り防止に「焚き火シート」

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ほとんどのキャンプ場では、焚き火台とセットで「焚き火シート」の使用が推奨されています

焚き火シートの役割は、焚き火台の隙間から火の粉が落ちて地面を焦がしたり、火が燃え広がったりするのを防ぐこと。

さらに、熱による地面へのダメージの軽減や、落ちた灰によって地面が汚れるのを防ぐ効果もあります。

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焚き火シートを使うことは大前提、周囲に燃えやすいものがないかチェックすることも忘れずに!

テントや落ち葉、周辺の木など周りを見渡して安全な場所に焚き火台を設置しましょう。

▼焚き火シートのレビュー記事もチェック!

2.空気を遮断して消火する「火消し壺」

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続いて、燃えている炭や薪の消火を助けてくれる「火消し壺」です。

就寝前やチェックアウト前など、火が消えないと焦ってしまいますが、酸素を遮断してスピーディーに消火してくれるので火消し壺を持っていると安心ですよ。

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火消し壺は、消火後の薪や炭を再利用できるエコなアイテム。残った薪や炭は、次回のキャンプで使いましょう!

火起こし機能も付いた『キャプテンスタッグ/火消しつぼ 火起し器セット』があれば、火起こしも消火もバッチリ!キャンプ初心者の方におすすめです。

▼『キャプテンスタッグ/火消しつぼ 火起し器セット』のレビュー記事も合わせてご覧ください!

3.火消し壺の代用品!コンパクトな「火消し袋」

筆者撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17672560/p2#content-paging-anchor-17672560

筆者が個人的に気に入っているのが「火消し袋」。火消し壺の代用品として登場し、注目を集めているアイテムです。

こちらの『'nアッシュバッグ』はしっかりと消火できる上、使わないときは折りたたんでコンパクトになるスグレモノ。

さらに、耐熱温度1,000℃ほどの高耐熱性特殊素材を使っており、使用後の生地のダメージは一切ありませんでした。

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役割は火消し壺と同じです。ギアボックスに忍ばせておけば、火が消えないときに取り出して使えるので便利ですよ。

コンパクトなので、荷物を増やしたくない人におすすめです!

▼『'nアッシュバッグ』のレビュー記事もチェックしてみてくださいね♪

4.初期消火にも使える「火消スプレー」

筆者撮影

筆者が自宅のキッチンでの火災に備えて用意しているのが、こちらの「火消スプレー」。

消火器と悩みましたが、キャップを外してボタンを押すだけというシンプルな設計と、コンパクトで場所を取らない点が選んだ理由です。

電気火災やストーブ火災には非対応ですが、焚き火やてんぷら油火災などの消火に対応しているので、もしもの時に備えて焚き火周りのギアボックスに入れておくと安心です。

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自宅でもキャンプでも命を最優先に逃げることが大前提ですが、火が小さいうちに対処できる手段を用意しておくことも大切。

より強力な消火器も小型でおしゃれなものが登場しているので、この機会にチェックしてみてくださいね!

5.炭の火が消えないとき、初期消火にも役立つ「水」

筆者撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17466664/p2#content-paging-anchor-17466664

火を消すためには、やはり水が有効です。火の近くに水を用意しておくと、万が一燃え広がりそうになったとしても即座に水をかけて消火できます。

特に子連れのファミリーキャンパーは、着衣着火や火傷に備えて水を用意しておくと安心です

▼着衣着火の対処法について触れています。合わせてチェックしてみてくださいね!

水を入れるアイテムは、バケツやポリタンク、ウォータージャグなどさまざま。100均でも購入でき、消火に限らず、手洗いや調理用など多用途で使えて便利です。

▼折りたたみタイプのウォーターバッグのレビューです!

ミニマムキャンプにおすすめ!岩谷マテリアル『ウォーターバッグ』は便利な折りたたみジャグ - ハピキャン|キャンプ・アウトドア情報メディア

火消し壺などの消火アイテムがないときには、水を入れたバケツに火のついた炭や薪を移して消火する方法があります。勢いよく入れると水蒸気が飛び散るため、ひとつずつゆっくり浸水させるのがコツです。

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焚き火台に直接水をかけるのは、焚き火台に灰がベットリとこびりついて掃除が大変になるだけでなく、焚き火台が歪んでダメージを与えてしまうのでNG

面倒ですがバケツを使って消火しましょう!

▼アウトドアに重宝する折りたたみ式のバケツを紹介しています!

風がある時は焚き火をしない選択を

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17482451

これまでご紹介した消火アイテムなどを用意しても、強風の中焚き火をするのは危険です。

リフレクターを使って風対策をしても、瞬間的に突風が吹くことも考えられます。万が一火が燃え移ってしまえば、風の影響で火の拡大スピードは増し、取り返しの付かない事態となってしまいます。

せっかくのキャンプなので焚き火をしたい気持ちはやまやまですが、安全第一に「焚き火をやめる」という選択をするのが賢明です!

焚き火やBBQは消火、片付けまでしっかりと!安全に楽しもう

ライター撮影画像参照:https://happycamper.jp/_ct/17519374

キャンパーの火に関するマナーの向上は、火事や自然へのダメージを減らすとともに、キャンプ場が閉鎖に追い込まれるという悲しい事態も防ぐことにもつながります。

これからキャンプシーズン到来!初めてキャンプやBBQで火を扱う人も多いと思いますので、ご紹介したようなアイテムを取り入れて安全に焚き火やBBQを楽しみましょう♪

▼こだわりの焚き火台も多数ご紹介しています!

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